中国は、日本時間の3日午後6時半ごろ、中国南部・海南島の発射場から無人の月面探査機「嫦娥6号」を載せたロケットを打ち上げました。

そして、打ち上げからおよそ1時間15分後、「打ち上げは成功した」と発表しました。

「嫦娥6号」は、地球からは見えない月の裏側に回り込んで、岩石などのサンプルを採取し地球に持ち帰る「サンプルリターン」を目指しています。

月の裏側は地球からの電波が届かず、直接、通信ができないため月の裏側からの「サンプルリターン」は難易度が高いとされていて、成功すれば世界で初めてとなります。

中国当局によりますと、「嫦娥6号」は月の裏側の岩石などのサンプルをおよそ2キログラム採取する計画で、53日間かけて地球に戻るということです。

中国としては、アメリカが先行し続けてきた宇宙開発の分野で存在感を高めるとともに、各国の競争が激しさを増す中、今後の月探査や開発をリードしていくねらいもあるとみられます。

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