【ヒューストン=花房良祐】航空宇宙大手の米ボーイングと米航空宇宙局(NASA)は米東部時間6日午後(日本時間7日午前)、同日予定していた新型の宇宙船「スターライナー」の打ち上げを延期した。
米フロリダ州で打ち上げを予定していたが、予定時刻の約2時間前に延期を決定した。スターライナーを搭載する米ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのロケット「アトラス5」の酸素バルブに不具合が見つかったためという。
「スターライナー」は初の有人の宇宙飛行を予定していた。次回の打ち上げ予定は明らかにしていないが、米メディアによると7日と10日が予備日という。
NASAが国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を商用化する一環としてボーイングに宇宙船の開発を委託していた。
スターライナーは2019年、無人で初めて打ち上げたがソフトウエアの不具合などでISSに到着できなかった。その後もバルブやパラシュートなどの不具合で開発は遅れ、ボーイングはこれまでに合計14億ドル(約2200億円)の損失を計上した。
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