東芝は8日、検査工程向けに不良品を分類する人工知能(AI)を開発したと発表した。AIが画像の特徴から不良品を自動で検知する精度を高めた。まずは東芝が国内に持つ半導体工場に導入し、早期に実用化する。

AIには、人が判断基準を覚え込ませる「教師ありAI」と、AIが自ら学ぶ「教師なしAI」がある。今回、教師なしを採用したことで、覚え込ませる手間を省けるほか、人間が気付かないような欠陥も探せるようになった。

開発したAIが欠陥品を認知できる精度は83%と、試作のAIよりも約55ポイント高めた。画像から欠陥の特徴を効率よく抜き出せる。半導体の回路など、目視では判定しづらい製品での利用を見込む。

これまでの自動検査はどのような不良品なのかを分類することが難しかった。今回のAIを活用すれば欠陥の種類を分類でき、製造ラインでの品質の向上につながるとしている。

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