東京大学などの研究チームはヤリイカのオスの繁殖戦術が孵化(ふか)した日が早いか遅いかによって決まることを明らかにした。こうした例はハゼの仲間など魚類で3例報告されていたが、無脊椎動物では初めてだという。
ヤリイカにはメスを巡って他のオスと戦って繁殖する大型の「ペアオス」と、ペアに割り込んで繁殖する小型の「スニーカーオス」の2種類がいる。寿命は1年だが孵化の時期を調べると、ペアオスは4〜7月と早く、スニーカーズは6〜8月と遅かった。遺伝ではなく、孵化の時期に起因する何らかの環境条件が繁殖戦術や成熟サイズを決めている可能性がある。
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