中部電力は14日、愛知県新城市と同県設楽町で計画していた陸上風力発電所の建設を取りやめると発表した。事業化に必要となる十分な風量を確保できないことが調査で判明し、収益性を見込めないと判断した。

同計画は2022年に事業化に向けた調査を開始。新城市と設楽町にまたがる約6.4平方キロメートルに最大20基の風力発電機を設置し、最大出力が8万6000キロワットを見込んでいた。取りやめに伴う特別損失の計上は想定していない。

中部電力は30年ごろに320万キロワット以上の再生可能エネルギーの開発を目指している。24年3月末時点では93万キロワットの再エネ発電能力を持つ。陸上風力では石川県輪島市と志賀町で最大出力9万6000キロワットの発電所建設を計画しており、愛知の計画はこれに次ぐ規模となる見通しだった。

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