札幌市の円山動物園に新たに設けられたのは「オランウータンとボルネオの森」という屋内施設で、前の施設の老朽化に伴い、およそ13億円をかけて建て替えられました。

この施設でのオランウータンの展示が5月21日から始まるのを前に、14日、報道関係者に事前に公開されました。

新しい施設は面積が1300平方メートル、高さは最高で8メートルを確保していて、オランウータンの本来の行動を引き出せるように、天井に届く高さの柱やツタの代わりのロープが設置されています。

施設では、メスのレンボーとオスの令斗の親子が木に登ったり、ロープをつたって移動したりして元気に動きまわっていました。

また、この施設内では、東南アジアに生息するコウモリなどの動物のレプリカや熱帯植物も展示されていて、オランウータンが生息する熱帯雨林を再現しています。

円山動物園の林紘太郎 獣医師は「オランウータンがびっくりするほど元気よく動いています。来園した人にも熱帯雨林の雰囲気を感じてもらえると思います」と話していました。

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