「庖丁式」は平安時代から伝わるとされる伝統の儀式で、料理の神様である「磐鹿六雁命」をまつる南房総市の高家神社で春の例祭にあわせて行われました。
今回は、四條流という流派の師範で、栃木県日光市のホテルで総料理長を務める平井柏鷹さんが「えぼし」と「ひたたれ」を身に着けて式に臨み、包丁と箸を巧みに使って用意された鯉をさばきました。
神社にはおよそ150人が集まり、熟練の技に見入っていました。
埼玉県川口市から訪れた70代の夫婦は、「子どもが料理人なのでとても興味深かったです。所作の形にどんな意味があるのか、あとで調べてみようと思いました」と話していました。
庖丁式を終えた平井さんは、「料理の神社で、無事、鯉を切り抜いたことを光栄に思っています。庖丁式というものをさらに後世に伝え、伝授していきたい」と話していました。
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