裁判員制度がスタート
2009(平成21)年 刑事裁判の審理に国民が参加し、判決を出す「裁判員制度」導入。この日以降に起きた事件が対象となり、8月3日に初の裁判員裁判が実施された。司法制度改革の一環で、専門用語が多く分かりにくい裁判に一般人が参加することで、健全な社会常識を反映させる狙いがある。
関連記事
- 裁判員制度施行10年:9万人の市民が参画、辞退者は7割近く
- 「裁判員裁判」「取り調べの可視化」「司法取引」の評価は?
その他の出来事
野口英世がアフリカで客死
1928(昭和3)年 細菌学者野口英世が、黄熱病の研究のため滞在中だった西アフリカ黄金海岸(現ガーナ共和国)で、黄熱病にかかり死去。小児まひ、狂犬病、黄熱病、トラコーマの病原体発見が当時は画期的な業績とされ、ノーベル医学生理学賞に3回ノミネートされた。しかし、医学の進歩でいずれの疾患も、のちにウイルスなど他の病原体によることがわかった。野口の業績で最大のものは、梅毒スピロヘータをまひ性認知症患者の脳などから見つけたことといわれる。
関連記事
- 福島・猪苗代町「野口英世記念館」:世界へ飛躍した細菌学者の偉業を伝え、生家も保存
成田空港に第1便が着陸
1978(昭和53)年 前日開港記念式典が行われた成田国際空港で業務が始動。日本航空(JAL)のロサンゼルス発の貨物機が到着第1便。旅客機の第1便はフランクフルト発のJAL機。京成電鉄空港線が開業し、京成上野駅からの特急「スカイライナー」が運行開始した。
関連記事
- 2022年の日本の国際線航空輸送:乗降客数1550万人、コロナ禍前15%にとどまる
JAXA、2基の衛星打ち上げ
2010(平成22)年 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は金星探査機「あかつき」、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」を搭載したH2Aロケット17号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。あかつきは10年12月、エンジンの故障で金星の軌道投入に失敗したが、15年12月に別の推進装置を使って金星を周回する軌道に投入することに成功、長期の観測を続けている。IKAROSは薄膜のソーラーセイル(太陽帆)を広げ、太陽光圧を受けて宇宙空間を進む実証実験に世界で初めて成功。木星などより遠い惑星の探査に向けて燃費の大幅な改善に道をひらいた。
関連記事
- 金星探査機「あかつき」軌道投入成功と宇宙開発へのまなざしの変化
- 日本の宇宙政策はどうあるべきか
- 日本の宇宙への取り組み : アポロ月面着陸から50年
ゼレンスキー大統領が広島で会見
関連記事
- ウクライナ「危機」続く中、国際秩序維持に向け結束:重要な外交舞台となった広島G7サミット
- 肉筆で記した平和への思い : G7首脳とゼレンスキー大統領の原爆資料館での記帳内容
- G7首脳を迎えるヒロシマ
- G7サミットと日本外交のリーダーシップ:「包摂性」「多様性」強調しつつ、自由で開かれた国際秩序へ結束
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。