近年目覚ましい発展を遂げているEV。燃費を気にせず走れて良いなと思う反面、ネックは充電時間だ。そこで今回は京都で実証実験が開始されたBEVのバッテリー交換ステーションについてお伝えしよう。

※本稿は2024年5月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:NISSAN、HONDA、TOYOTA、Adobe Stock
初出:『ベストカー』2024年5月26日号

■BEVのバッテリーをその場で交換!

BEVの駆動用バッテリーをその場で交換する全自動交換ステーションの実証実験が開始された。およそ5分で交換できるという(IM Imagery@Adobe Stock)

 エネオスなど3社は、BEVの駆動用バッテリーをその場で交換する全自動交換ステーションを開設しました。交換にかかる時間は約5分とされ、充電よりもはるかに効率的な方法と見られています。

●片岡氏のコメント

 鉛電池を積んでいる時代のBEVは、駆動用バッテリーを充電済みのものと交換し、満充電に近い状態にして走らせていた。日本EVクラブ主催のEV耐久レースでも、電欠状態が近くなると途中でバッテリーを載せ替えたものだ。

 京都に開設したバッテリー全自動交換ステーションは、協賛するタクシー大手のエムケーホールディングスがステーション用地を提供し、バッテリーを交換できるようにリーフのタクシーも改造した。

 バッテリー交換システムは、米スタートアップ企業の「アンプル」が開発したものだ。2レーン分あるので、1日に50台程度の交換に対応できる。

 アンプルの第2世代バッテリー交換システムはドライブスルー方式で、バッテリー交換は最短5分!! 10月頃まで実用可能性を実証するが、今後はリーフ以外の国産EVなどの適合性検証も行っていくそうだ。バッテリーの海外流出も防げるから、これはいいかも。

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