ステランティスジャパンは2024年5月21日、同社グループが掲げるグローバル戦略の柱である電動化の推進に伴い、フィアットブランドのコンパクトカー「500」(チンクエチェント)および「500C」(チンクエチェントシー)の日本向け生産を2024年5月に終了することを発表した。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ステランティス、ベストカー編集部
■2代目ヌオーヴァ500をオマージュしたデザイン
これに伴い、フィアット正規ディーラーでの取り扱い在庫がなくなり次第、2008年から16年の間、続けられてきたフィアット500の国内での販売は終了となる。
フィアットブランドのフラッグシップモデルである500は、2008 年に国内デビューし、以来、日本国内での累計販売台数は約13万台となっている。
そもそも3代目フィアット500は1936年誕生の初代500、1957年にFMCを受けた2代目モデルのヌオーヴァ500を継いで2007年3月に発表された。駆動方式は初代のFR、2代目のRRから変更され、FFとなっていた。
ボディサイズは全長3545×全幅1625×全高1515mm、ホイールベース2300mmと2代目モデル(全長2970×全幅1320×全高1320mm、ホイールベース1840mm)から大型化されていた。
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■日本での累計販売台数は13万台超え!
メカニズム自体はプラットフォームやエンジン、トランスミッションなどを3代目フィアットパンダと共通とし、パワートレーンは当初直4の1.2Lと1.4Lの2本立てとし、のちに直2の0.9Lツインエア(ターボは最高出力85ps/最大トルク145Nm)を追加していた。
ツインエアエンジンはすでに2023年10月末で生産を終了している。
日本でのフィアット500の販売台数は2008年に2500台、2009年に3000台、2010年に4300台を記録し、2011年には1万台を突破していた。また、フィアットとしては久々にグローバルでのヒットモデルとなっている。
なお、4代目モデルとなるフィアット500eはBEV専用モデルとなって2022年に発表された。内燃機関のラインナップはなく、日本でも同年6月から販売を開始している。
ステランティスジャパンでは今後、これまでのフィアット500ファンへの感謝を込めたキャンペーンを実施していく予定だという。
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