国土交通省が発表した型式認証取得不正だが、スズキはプレスリリースを出しアルト貨物車においてブレーキの不正があったと発表した。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
■先代アルトバンにブレーキの不正が
スズキがプレスリリースで発表したところによれば先代のアルト(貨物車)、HBD-HA36Vにおいてブレーキフェード試験の不正があったと発表した。対象となるのが2014年12月~2017年12月まで販売された2万5999台。
プレスリリースによれば「2014年9月のアルト(貨物仕様)(ABS無)の型式申請の際に提出した「トラック及びバスの制動装置の試験記録及び成績(TRIAS 12-J010-01-付表)」において、フェード試験の停止距離を、実際の試験で測定した停止距離より短く記載していました」と説明している。
ブレーキが高温になった状態での停止距離を測定する試験で、実際の制動距離よりも短い距離を申請していたという。試験を繰り返す日程的な余裕がなかったというが、スズキらしからぬ姿勢は残念だ。
スズキは「2024年5月18日に法規認証部門の立ち合いの下、当該試験をやり直した結果、フェード試験の法規要件を十分に満たすことが確認できました」とまとめており、当該車種のブレーキ性能は担保されている。
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