手っ取り早く男を上げたいならやはり輸入車だ。それも人気のないクルマがいい。中古価格も安く、同時に名も知らぬクルマに乗る謎めいた男感も演出される! ここでは男のシブさが上がる中古輸入車をご紹介する!!

※本稿は2024年4月のものです
文:清水草一/写真:フォルクスワーゲン、プジョー、メルセデスベンツ、BMW、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年5月26日号

■やっぱ輸入車よ! 不人気ガイシャで男を上げる!

フォルクスワーゲン アルテオン(現行型)200万円 フォルクスワーゲン離れしたこのカッコよさ。まったく売れてないので正体不明でますますカッコいい。「これ、なんていうクルマですか?」と聞かれたら勝利!

 ガイシャは男を上げる効果がとても高い。日本では、ガイシャというだけで高級だし特別なのだ。ドイツ御三家ならパーフェクト。ご近所からはヒソヒソ声が聞こえ、前のクルマは勝手に道を譲る。「俺は人生に勝った!」と思える瞬間だ。

 しかし、低年式のガイシャに不安を覚える者は多いだろう。私が買ったBMW335iカブリオレ(6年落ち)は、納車当日にATがブッ壊れた。よって高年式で安いガイシャ=不人気ガイシャが狙い目だ。不人気ガイシャは知名度が低く、乗ってるだけで正体不明感が漂って、ミステリアスな中高年になれる。

 たとえばVWアルテオン。誰が見てもスカした謎のスポーツセダンだ。ヘタなメルセデスよりよっぽどカッコいいし、男が上がる。200万円はボトムだが、300万円出せば3万キロ以内の低走行モノが買える!

 アルファロメオの現行ジュリアもステキだ。今どきアルファという時代錯誤感がイイ。不人気だけに最安160万円から! それで勝負を賭けるもよし、250万円で万全を期すもよし。

 私が乗っているプジョー508は超穴馬。アルテオンよりさらに正体不明にカッコいいので、しょっちゅう誉められる。速そうにも見えるらしく、高速道路で顔の効きもイイ。価格は総額200万円から。

■ここまで来たらオーバー300万円コースだ!

メルセデスベンツ CLAシューティングブレーク(現行型)300万円 Aクラスベースだが、Aクラスとは段違いの貴族感。さすが貴族の乗り物・シューティングブレークだ。メルセデスのなかで一番カッコよくないですか、これ?

 メルセデスは何を選んでもベンツだが、現行CLAシューティングブレークは、ボディラインが貴族的。2019年発表ゆえ最安でも総額300万円。不安なら350万円まで奮発して、ディーラー保証付きの中古を選ぼう。

 アウディでは、ちょっとデカい夢を見たい。アッパーミドルクラスのA6アバントが450万円! だいぶ高いが乗り心地のよさはセンチュリーに匹敵する。セレブ感はハンパなく、誰がどう見ても富裕層だ。

 450万は高いというなら先代だ。10年落ちで総額100万円! 先代だって充分セレブ感がある。Sトロニックが壊れるとウン十万円ということで不人気だが、壊れないことのほうが多い。自分の運を信じろ!

 最後にBMW 220i。2シリーズクーペというとM2などに人気が集中するが、個人的にはベーシックな220iがベストと断言する。あまりの操縦性のよさに目頭が熱くなる。

 まだ出たばっかりなので最安で総額400万円だが、このクルマに代役はいない! 新車価格580万円のラストサムライが、2年で200万円下がったのだ。不人気モデル万歳!

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。