赤信号で停まるたびに、助手席の人の首がカクンと動く。そんな人は、止まる瞬間にブレーキを「抜いていない」ことが多い。優雅に「スッ」と停まるための、上手な練習法をお教えしよう!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=One@Adobestock)

■ペットボトルの水の揺れで練習すべし!

ブレーキを停まるまで踏み続けると「ガクン」となる(Yelena@Adobestock)

 前方の信号が赤になり、ブレーキを踏むシーンを思い浮かべてほしい。ブレーキペダルを踏んで徐々にスピードが落ちていき、停止線手前でほとんど止まりそうな速度になる。

 それでもブレーキペダルを踏んだままでいると、クルマが静止するほんのわずか手前でタイヤが路面に食いついてしまい、ガクンという衝撃を伴ってクルマが止まる。これが助手席の人の首が動く原因だ。

 これを信号待ちの度にやられると、助手席の人はストレスが溜まってしまう。「運転がヘタ」と思われないためにも、ブレーキングは優雅に、スッと終わらせたい。

 どうすればいいのか? 理屈は簡単だ。ブレーキを踏み、クルマが停まる寸前にブレーキを緩めるのだ。ブレーキを全解放するのではない。ペダルを踏んでいる力をほんのわずかに抜く感じ。静止する最後のタイヤの半回転を、ブレーキではなくクルマ自らの重さで停める感覚だ。

 トレーニング方法だが、見やすい位置にカップホルダーが付いているなら、ペットボトルを挿してやってみるといいだろう。ラベルは剥がしてしまったほうがいい。

 ブレーキを踏むとペットボトルの中の飲み物が前のめりになる。ブレーキの踏み始めから踏み終わり(静止状態)まで、その前のめりの角度が一定になる(動かない)運転が望ましい(お茶やジュースなど色のついた飲み物ののほうが分かりやすい)。

 なんのことはない。頭文字Dで藤原拓海がやったコップの水練習法と同じだ。ペットボトルなら飲み物をこぼす心配もなく、練習に取り組めるというわけ(ペットボトルを注視せず周囲にも気を配ること。ビデオなどを活用してもよい)。

 とにかくブレーキは、減速のためのG(=重力)が変化せず、最初から最後まで一定なのが快適だ。たかが一時停止とバカにするなかれ。そんなところでも運転テクニックの「上手い」or「ヘタ」が出てしまうぞ!

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