マツダの新型ハイブリッドといえば2ローターハイブリッドが話題になっているが、どう考えてもメインストリームとなる技術ではない。そうなると気になるのが超絶技術で話題になったあのエンジンなのだが……。
文:ベストカーWeb編集部/写真:中里慎一郎、編集部
■ロータリーハイブリッドはあくまで「象徴」
マツダがトヨタ、スバルと合同で開催された「ワークショップ」で2ローターのハイブリッドのコンセプトを発表した。内容的な説明はやや歯切れが悪かったが、マツダの意図を汲むと「マツダの象徴のロータリーを次世代にも存続させる」というメッセージになる。
現場に置かれた写真を見るにホイールの間にロータリーエンジンが置かれる。しかしシャフトがなく、結局のところはエンジンの駆動を直結させるかなどは不明。まさに「匂わせ」という感じだが、マツダとしては発電だけなんてことはなく、しっかりエンジンとしての存在感も出したいとこだろう。
ただ、ロータリーエンジンはあくまでマツダの「看板」としての役割も強い。スバルの水平対向エンジンのような主要エンジンではないし、ロータリーは特別な存在なのだ。
記事リンク
前の記事型式指定申請不正の衝撃と疑問 日産の次世代車両がヤバい 人気記事ランキングベスト20[2024.6.2-6.8]
次の記事マツダ[ルーチェ]の怪! 広島ベンツは本家を超えたのか 当時の評価はいかに?
■主要ハイブリッドはスカイアクティブX直系技術?
そうなるとマツダの主要なハイブリッドシステムはどうなるのか……。ベストカーWebの独自取材によればスカイアクティブXの技術を用いたハイブリッドが控えているという。
スカイアクティブXといえば希薄燃焼が大きな特徴のエンジン。きれいな燃焼状況を作ることで燃焼効率、レスポンス、パワー感なども理想的な燃焼に近づけたエンジンだ。
ただ実際に乗ってみるとややパンチに欠けることもあり、割高なエンジンという印象は拭えなかった。しかしマツダとてスカイアクティブXを「頑張ったけど報われなかったエンジン」で終わっていいわけがない。
ロータリーハイブリッドはメーカーの象徴として開発しつつ、マツダらしい新たなハイブリッドとしてスカイアクティブXの希薄燃焼技術を活用したハイブリッドが生まれる日はそう遠くないはず。
イマイチはっきりと見えてこないマツダのパワートレインの今後だが、ロータリーという大看板を全面に押し出しつつ、多くの人が享受できる新たなハイブリッドも楽しみにしたい。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。