愛車のサウンドシステムをバージョンアップすることに興味を持つドライバー諸氏に向けて、その思いを形にしようと思ったときに役立つ製品情報をさまざま紹介している当コーナー。現在は「サブウーファー」の選び方を説明している。
前回は、愛好家たちから「単体サブウーファー」が選ばれることが多いその理由について解説した。それに引き続いて今回からは、「単体サブウーファー」選びをするときのチェックポイントを説明していく。
さて、「単体サブウーファー」を選ぶ際には、まずは「口径」に着目したい。予算ありきではあるものの、グレードを問わず「口径」ごとで鳴り方の傾向が変わってくるので、最初にそこのところを勘案すべきだ。
というのもスピーカーは何であれ、「口径」が小さくなるほど高音の再生が得意となり、口径が大きくなるほど低音の再生が得意となる。それは「サブウーファー」でも同様だ。「口径」が20cm以下のモデルでは、ローエンドまでの伸びよりむしろタイトな低音の再生が得意だ。逆に30cm以上のモデルではローエンドまでの伸びを特長とし、ゆったりとした低音を鳴らしやすくなる。
とはいえ、フロントスピーカーとの相性も鑑みる必要がある。クルマのドアに取り付けられるスピーカーは多くの車種で17cmクラスだ。となると「口径」的なバランスが良いのはズバリ、25cmだとされている。ゆえに製品数も、25cmのモデルがもっとも多い。
また、積載性も考える必要がある。「口径」が小さいほど「サブウーファーボックス」を小型化しやすくなる。なので20cm以下のモデルは、その点でアドバンテージを発揮する。逆に30cmを超えるようなモデルの場合は推奨容量も多くなるので、「ボックス」も大型化する。
なお、敢えて「口径」の小さなモデルを選びそれを2発使いするというのもアリだ。2発使っても低域の再生レンジには変化が出ないが、量感やパワー感を増幅させることは可能だ。タイトでかつパワフルな低音を欲しいと思ったときには、小口径モデルの複数使いも検討してみよう。
また、中には「薄型」であることを特長とするモデルも存在している。なので25cmモデルを選びたいと思いつつも「ボックス」の小型化も図りたいと考えるのであれば、「薄型」のモデルにも目を向けよう。
今回は以上だ。次回は「口径」以外のタイプ違いについて説明していく。お楽しみに。
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