中国の長城汽車(GWM)は6月17日、新開発のハイブリッドパワートレインを搭載する大型トラック、「長城智卡」を中国で初公開した。

長城智卡は、国内の長距離物流ユーザーが抱える空気抵抗と燃費の問題を解決するために設計された。既存のトラックは空気抵抗が大きく、燃費が悪いという課題があったが、長城智卡は新しいデザイン言語を取り入れ、空気抵抗を抑えながら、ドライバーの空間も確保した。

車体は大きな円弧を描き、上部が狭く下部が広い形状。Aピラーには13.5度の傾きが採用されている。これにより、ユーザーに快適で経済的な走行体験を提供するという。

車体前部のエアディフレクターに代わり、大小の異なるディンプルが星雲状に配置されている。これはゴルフボールのディンプルが空気抵抗を減少させる原理を応用したもので、高速走行時の安定性と経済性を向上させる。

燃料コストが物流業界の重要な課題である中、長城汽車はハイブリッドシステムを搭載したトラックを発表した。8段DHTトランスミッション、高効率エンジンとバッテリーを組み合わせ、10種類以上の作動モードを切り替えることができる。このシステムは560hpのエンジンと360kWのモーターを組み合わせ、システム全体で最大1050hpを発揮する。

また、蓄電容量12.9kWhのバッテリーは6万回以上の充放電が可能。モジュール設計によりユーザーのニーズに応じて拡張できる。長城智卡のハイブリッドシステムは、都市道路や高速道路、ブレーキ、駐車などのシーンに適応し、特に発進、登坂、追い越し時にパフォーマンスを向上させ、燃費を削減する、としている。

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