ポルシェは6月22~23日にドイツで開催される「ソリチュードリバイバル」に参加する。ポルシェが6月12日に発表した。
これは約60年ぶりに行われるイベントで、シュトゥットガルト郊外の森林を舞台に、フォーミュラカー、GTカー、スポーツカー、プロトタイプが走行する。
ポルシェは「Mission Future Heritage」の一環として、過去のレース文化を未来へとつなげ、若い世代にもその魅力を伝えることを目指している。「ソリチュードリンク」はかつて15万人もの観客を魅了した場所であり、その魅力は今も色褪せていないという。
今回のイベントでは、ポルシェ・ヘリテージ&ミュージアムから7台の特別なスポーツカーがデモ走行に参加する。これらの車はすべて、ポルシェの歴史に深く根付いたレーシングカーやロードカーである。ドライバーもまた特別で、ル・マン総合優勝者であり耐久世界チャンピオンのマーク・リーブ氏や、ル・マンGTE-Proクラスで4度の優勝を果たしたリチャード・リーツ氏、バサースト24時間レースの勝者であるアイハンジャン・ギュベン氏などが参加する。
さらに、俳優のリッチー・ミュラー氏も歴史的なスポーツカーを運転する予定。2度の世界ラリー選手権チャンピオンであるヴァルター・ロール氏も参加し、ポルシェの魅力を語る。彼はeFuelsを使用したスポーツカーを運転し、再生可能エネルギーから得られた水素とバイオジェニックな二酸化炭素から生成された合成燃料を使用する。
ソリチュードリバイバルでは、1月に亡くなったヘルベルト・リンゲ氏に特別な敬意を表する。リンゲ氏は1952年から1954年にかけてカレラ・パナメリカーナで3連続クラス優勝を果たし、メキシコ功労勲章を受けた人物。ポルシェ・ヘリテージ&ミュージアムは1954年製の『550スパイダー』を出庫させ、彼の記憶を称える特別レースを行う。
また、1963年製のポルシェ『356 B 2000 GS カレラ GT』「ドライカントシャーバー」も展示される。この車は軽量化され、1963年のタルガ・フローリオで総合3位を獲得し、GTクラスで優勝した。
ポルシェはさらに、『356 B 2000 GS カレラ GTL アバルト』も展示する。この車は1960年代のグランツーリスモスポーツで競争力を維持するために作られたもので、軽量なアルミ製ボディを持つ。
今年のテーマ「Beyond Performance 50 Years of Porsche Turbo」に合わせて、ポルシェ『934』も展示される予定だ。
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