絶滅危惧種と言われていたスポーツカーだが、2024年を皮切りに日本のスポーツカーは黄金の5年間を迎える。2027年ともなると自動車業界の環境はかなり変わってくることが予想されるが、この頃登場するクルマの顔ぶれはどうなっているだろうか!?

※本稿は2024年5月のものです
文・予想CG:ベストカー編集部/写真:マツダ・トヨタ・ホンダ・ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年6月26日号

■自動車業界の環境も変わってくる2027年

BEVやPHEVへの以降など、さまざまな変革が予想される2027年だが、セリカGT-FOURは純エンジン車としての復活が予想されている(ベストカー編集部作成の予想CG)

 2027年ともなると自動車業界の環境もかなり変わっていることが予想され、当然、クルマそのものも変化している。

 さすがにBEVだらけになっているというような暴論を吐くつもりはないが、HEV、PHEVを含めた電動車の割合が相当上がっているのは確かだろう。その流れはスポーツモデルでも例外ではなく、2027年ともなると、今とは景色の異なるラインナップとなっていそうだ。

 そんななか、例外中の例外とも言えそうなのが新型セリカGT-FOURだ。ビッグネーム、セリカの復活モデルとして期待が膨らむ一台だが、こちらは2L純ガソリンターボエンジンの搭載が予想されているのだ。400psクラスでモーターアシストなし。なんとも潔いスポーツカーがスタンバイしているものである。

 とはいえ、やはり中心となるのは電動車で、なかでも人気を呼びそうなのがマツダのアイコニックSP。JMS2023で世界初公開され、ファンを狂喜させたロータリースポーツだが、このロータリーエンジンは発電専用で使われ、駆動はモーターというのが現状言われている内容。

 一方で、「そうと決まっているわけではない」という関係者のコメントもあり、まだ流動的というところだ。レイアウトがFRというのは決まっている。

 そのほかトヨタからはBEVスポーツのFT-Seが登場するほか、ホンダはS660後継のコンパクトスポーツをBEVで作るという情報もある。実にバラエティ豊かな構成である。

■ファン歓喜の復活ロータリースポーツ:マツダ アイコニックSP

マツダ アイコニックSP

 2ローターエンジンを発電用に使い、後輪をモーターで駆動する(とされる)美しいロータリークーペ。全長4180×全幅1850mmのコンパクトなボディのFRスポーツである。リトラクタブルヘッドライトを採用しているのも嬉しい

■400ps級ガソリンターボ搭載の4WDスポーツ:トヨタ セリカGT-FOUR

トヨタ セリカGT-FOUR(ベストカー編集部作成の予想CG)

 2027年登場と予想しているが、実は2025年の東京オートサロンにプロトタイプが出展されるとの情報もある新型セリカ。もう少し早く2026年中に登場する可能性もある。400psクラスの2Lターボエンジンを搭載する上級4WDスポーツだ。

■次世代BEVシステム採用の4WDスポーツ:トヨタ FT-Se

トヨタ FT-Se(ベストカー編集部作成の予想CG)

 次世代BEVプラットフォーム採用。具体的なスペックは不明だが、JMS2023で公開しており、市販前提の開発が着実に進んでいる。

■次世代のS660はBEVスポーツに進化:ホンダ S660後継BEVスポーツ

ホンダ S660後継BEVスポーツ(ベストカー編集部作成の予想CG)

 軽サイズではないがコンパクトなボディで、S660後継にあたる2シーターBEVスポーツ。オープン可能なルーフを用意するはずだ。

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