BMWの新型 X3の内装写真を見ていたらふと気が付いた。センターコンソール付近に見慣れたエアコン吹き出し口が見当らない! えー最近のクルマってエアコン吹き出し口ないの!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:BMW、テスラ、ベストカーWeb編集部
■新型X3ってエアコン吹き出し口がないの?
2023年5月に登場した5シリーズあたりから、新たなデザイン言語を導入したBMW。これまでのふくよかな印象が姿を消し、シンプルでペキペキしたプレスラインを多用して独特の新しさを表現している。
それはインテリアについても同じで、車内は近未来的な雰囲気に満ち満ちているのだが、新しく発表されたX3の室内写真を見ていたら、なにかが足りないように思える。なんだろうとしばらく写真をにらんでいたらやっと気づいた。エアコン吹き出し口が見当たらないのだ。
細かく観察すると吹き出し口がないわけじゃない。小ぶりで目立ちにくいようにデザインされているのだ。特にセンターコンソール部分が顕著で、薄いスリットが開いているだけだ。
このインテリア、ほんの少し前に発表されたX1も同様。X3のような派手なアンビエントライトがない分違和感は少ないが、吹き出し口が小ぶりであることは同じだ。
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■言い出しっぺはテスラか?
近年、クルマには大型ディスプレイが必須装備となり、多くの物理スイッチがディスプレイをタッチするインターフェースに置き換わった。
シフトレバーすら姿を消し、クルマのインテリアは大きな変化の途中にあることを感じるのだが、エアコン吹き出し口の小ぶり化も、その変化の一つといえるのかもしれない。
この変化をどこが始めたのかをあれこれ調べてみたのだが、先鞭をつけたのはテスラのように思える。
テスラのインテリアはモダンなリビングルームのようだが、空調を完全に黒子扱いしており、エアコンの風も、左右を貫くダッシュボードのすき間から出る。風向すらタッチパネルでコントロールするので、フラップや風向変更のダイアルすらないストイックさ。まるでダイソンの扇風機だ。
おそらくBMWも同様にエアコンの「黒子化」を進めているものと思われる。従来のクルマに当たり前にあったものをなくすと、劇的な未来感が表現できるからだ。
というわけでクルマのインテリアは絶賛進化中。次になくなるものはなんだろう?
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