日本を代表する超一流エンジニアたちが、極限のアイデアとテクニックで競い合う『魔改造の夜』。身の周りの「おもちゃ」や「家電」が改造され、衝撃的な姿の怪物マシンが、秘密の夜会に集う。

●大手メーカーの2チームと学生の1チームが参加

NHK総合テレビで放送される『魔改造の夜』、6月は27日夜7時30分から8時42分まで放送される。6月の競技は「ワニちゃん水鉄砲 バースデーケーキろうそく消し」。子どもの玩具“ワニちゃん水鉄砲”が魔改造され、7.5m先の巨大ケーキのろうそく10本を消すという内容だ(以下、結果のネタバレなし)。

この競技には、大手メーカーの2チームと学生の1チームが参加する。水で火を制するという難題に挑むのは、ロボコンで最多優勝8回を誇る愛知県の理系大学「T橋技術科学大」、自動車など向けの小型モーターのプロフェッショナルである世界的メーカー「Mブチモーター」、そして軽自動車や二輪車で国内外市場を席巻する巨大メーカー「Sズキ」だ。

●水か届かない、量が少ない

ワニちゃんの水鉄砲を普通に撃つと、7.5mには全く届かない。しかも水の量は1匹あたりわずか100cc。遠くにある小さな火に正確に当てるのは至難の業だ。各チームは試作機を次々と作り、どうすれば水を遠くに勢いよく飛ばせるかを試行錯誤する。強く押し出すと水は霧状になり、火を消すのはさらに難しくなる。

魔改造の夜:Sズキ

3匹のワニで10本のろうそくを狙う競技では、1匹で複数の火を消す撃ち方が可能かどうかも試される。ようやく届いても、ろうそくの火は予想以上に強く、簡単には消えない。

各チームは、ロボコン最多優勝校、世界的なモーターのプロ、四輪・二輪の巨大メーカーの精鋭エンジニアたちが集結しているが、今回のお題は全くの初挑戦だ。人類が古から向き合う「火」を「水」で制する競技は超難題であり、どんなマシンにすればよいのか、各チームは苦悩しながらも改造を続ける。

●衝撃、驚き、魔改造された“ワニちゃん水鉄砲”

1か月半の苦闘の末、3チームは怪物マシンを誕生させた。衝撃の威力、驚きの複数火狙い、3匹の意外な連携プレー……。魔改造された“ワニちゃん水鉄砲”は、果たして火を消せるのか? どんな勝負が見られるのか? そして、今回のお題「バースデーケーキ10本ろうそく消し」には、魔改造倶楽部の深い意味も隠されていた。興奮と歓喜と号泣、6月も全く予想できないドラマが始まる。

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