アウディは6月25日、高性能SUV『RS Q8』の改良新型に、欧州で「RS Q8パフォーマンス」(Audi RS Q8 Performance)を設定すると発表した。
◆0-100km/h加速は3.6秒、最高速は305km/h
RS Q8パフォーマンスでは、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンの最大出力が600psから640psに、最大トルク800Nmから850Nmへ引き上げられる。アウディスポーツの歴史上、最も強力な内燃エンジン搭載の量産車になるという。
ローンチコントロールも搭載されており、RS Q8パフォーマンスの加速性能を最大限に引き出す。0-100km/h加速は3.6秒で駆け抜ける。最高速は280km/h。オプションで、最高速を305km/hに引き上げることができる。
◆排気サウンドもチューニング
新開発の軽量RSスポーツ排気システムにより、排気抵抗が減少し、出力が向上するとともに、スポーティで魅力的なサウンドを追求している。さらに、8速ティプトロニックとクワトロを標準装備している。
センターディファレンシャルはコンパクトで軽量な設計で、エンジンパワーを前後40:60の比率で分配する。スリップが発生した場合、前軸には最大70%、後軸には最大85%の駆動トルクが適用される。これにより、より正確なコーナリング、アンダーステアの減少、そしてより正確なターンインが可能になるという。
◆トップモデルとしての地位を明確にしたデザイン
RS Q8パフォーマンスは、新しいフロントバンパーと特徴的なハニカムパターングリル、マットグレーのブレードを備え、シリーズのトップモデルとしての地位を明確に示している。リアには、2つの楕円形のテールパイプとディフューザーが配置されており、RSモデルの特徴を強調している。
RSセラミックブレーキは標準装備で、ディスクのサイズは前が440mm、後ろが370mm。23インチのアルミホイールもオプションで用意され、モータースポーツからインスパイアされた5Yスポークデザインにより、最適なブレーキ冷却を実現している。これにより、標準の22インチホイールと比較して、各ホイールのばね下質量が約5kg減少している。
インテリアには、レッド、グレー、ブルーのRSデザインパッケージが用意されており、ブルーパッケージはRS Q8パフォーマンス専用だ。センターコンソールのブレード、フロアマット、ステアリングホイール、シートベルトのエッジには、選択したパッケージカラーのコントラストステッチが施されている。ステアリングホイールはアルカンターラで覆われ、セレクターレバーとセンターコンソールのブレードの側面はリサイクルPET繊維から作られたディナミカマイクロファイバーで覆われている。
RS Q8パフォーマンスの特別な機能として、エントランスLEDが「RSパフォーマンス」の文字を地面に投影し、12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスにはシフトライトインジケーターが搭載されている。これにより、最適なシフトタイミングを示すために、回転数表示が緑から黄色、赤へと変わる。
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