中古車相場が大きく動くのがフルモデルチェンジのタイミング。そこで、2023年10月にフルモデルチェンジを行ったホンダ N-BOXの先代モデルの中古車相場の動きを、新型登場直前の時期と比較してみた。中古相場に確かに動きはあったが、普通は下がりそうなのになぜ上がった!?

※本稿は2024年5月のものです
文:萩原文博/写真:ホンダ・ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年6月26日号

■ホンダ N-BOX(先代:2017~2023年)

ホンダ N-BOX(先代型)。2017年の登場からベストセラー車として君臨。2020年のマイナーチェンジで質感が向上している

 先代型N-BOXは2017年8月登場。N-BOXとN-BOXカスタムというモデル体系は変更なしだが、助手席ロングスライド仕様のEXを設定している。シャシー、パワートレーンはわずかひと世代で一新され、運転支援システムのホンダセンシングを軽自動車として全車標準装備するなど商品力に磨きをかけた。

 2023年10月にフルモデルチェンジしたが、その直前の先代型N-BOXの中古車の平均価格は126.8万円。そして約半年経過した現在は約135.9万円と値上がりしている。この値上がりの原因となっているのが未使用中古車だ。2023年式、走行距離500km以下で検索すると約580台もヒットする。

 未使用車のような高年式、高価格のクルマが市場に流通すれば、平均価格が上昇する。まさに先代型N-BOXはこの典型と言える。

 すでに現行型の未使用車も市場に出回っており、今後は急落もあり得る。

●ホンダ N-BOX(先代型)
・フルモデルチェンジ(2023年10月)直前の中古車平均価格:約126.8万円
・2024年5月上旬の中古車平均価格:約135.9万円(約9万円上昇)
・中古車オススメ度:★★☆☆☆

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