チューリッヒ保険は6月28日、今年で7回目となる「あおり運転実態調査」の結果を発表した。「あおり運転をされた経験がある」と回答した、昨2023年から19ポイント上昇した。
調査対象は全国の普通自動車免許を持ち、自宅に自動車を所有し、週1回以上運転をしている18~69歳の男女2230人。この調査は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して一年が経過し、人々の行動がパンデミック以前に戻りつつある状況で行われた。
その結果、「あおり運転をされた経験がある」と回答したドライバーは72.5%に達し、昨年の53.5%から19ポイント上昇した。さらに、半年間でも24.1%のドライバーがあおり運転に遭遇している。
調査では、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「改正道路交通法」が2020年6月末に施行されたが、あおり運転が「減少したと思う」と回答したドライバーは51.5%にとどまった。遭遇したあおり運転の内容としては、「激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が76.5%と最多であった。
あおり運転をされないための工夫としては、「車間距離をしっかりとる(52.8%)」、「ドライブレコーダーを設置した(45.8%)」が挙げられた。また、ドライブレコーダーの普及により、あおり運転が「減少すると思う」と回答したドライバーは77%と過去最高の結果となった。
ドライブレコーダーを利用している理由としては、「事故発生時に自分が不利にならないようにするため」が89%と最も多く、導入のきっかけとしては「自動車事故やあおり運転のトラブルに関する報道・記事を見たため(58.5%)」が続いた。一方、利用していない理由としては「機器の購入や取り付けに費用がかかるため(67%)」が最多であった。
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