アウディは6月21日、『RS 3セダン』のプロトタイプが、ニュルブルクリンク北コースで7分33秒123のタイムを計測、BMW『M2』の記録を抜いたことを発表した。8月にデビューする改良新型のプロモーションの一環と思われるが、市販モデルはどうなるのか? その姿を予想する。

RS 3は2011年、「RSモデル」の入門モデルとしてラインアップに初登場。当初は5ドアハッチバックのみだったが、第2世代(2016年)でセダンも追加された。ベースとなる『A3』は現行型が2021年にデビュー、今年3月には大幅改良がなされたばかりで、RS 3がこれに続く。

予想CGを作成したのは海外自動車メディアの「KOLESA RU」だ。プロトタイプをベースに、カモフラージュを外した姿を描いている。

アウディ RS 3 セダン 改良新型(予想CG)

RS 3改良新型では、新設計されたLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを装備、ラジエターグリルの上端にエンブレムが配置される。大きくワイド化されたホイールアーチ、フロントフェンダー後部にエアダクトを備え、バンパーも刷新される。フロントグリルには、より幅広のラジエーターグリルフレームが採用され、内部には、ダイヤモンドパターンメッシュを備えている。

側面には、分厚いサイドスカートを装備。足回りは、ニュルに挑戦したプロトタイプと同じ形状のホイールが確認できる。三角形のセグメントが赤く塗られているのがアクセントだ。またリアバンパーにはブラックアウトされた巨大インサートが配置され、それに沿ってRSモデルの伝統である楕円形の極太エキゾーストパイプが装着される。

アウディ RS 3 セダン 改良新型(予想CG)

アウディは、ニュルでの新記録を特集したプレスリリースで、アップデートされたRS 3セダンがさらに強力になるわけではないと発表していることから、パワートレインに関してはほぼ据え置きとなるようだ。2.5リットル直列5気筒ガソリンターボ「EA855 evo」エンジンはキャリーオーバーされ、最高出力は400ps、最大トルクは500Nm程度と予想される。記録更新はアップグレードされたシャシーによる効果ということだろう。

アウディ RS 3のワールドプレミアは、8月20日に予定されている。発売は10月となる見込みだ。

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