フォルクスワーゲングループ傘下のソフトウェア企業「CARIAD」は6月26日、自動車向けソフトウェアの開発を加速するためにDockerと提携した、と発表した。
Dockerは、アプリケーションを環境から隔離して実行できる軽量でポータブルなコンテナを作成する技術を手がける企業。Dockerが開発したオープンソースソフトウェア「Docker Engine」により、ツールチェーンをカプセル化し、異なる環境間で再現可能に移動させることが可能とになるという。
CARIADのPMT(プロセス、メソッド、ツール)ソフトウェアファクトリーチームは、フォルクスワーゲングループ全体のWindowsグループオフィスクライアントにおいて、初めてDockerの使用を可能にするという重要なマイルストーンを達成した。
Dockerとの提携により、CARIADは包括的なセキュリティコンセプトとホワイトペーパーを作成し、CARIAD以外でもツールの導入と運用のガイドおよびマニュアルとして機能するようにする。このチームは、Windows 11への移行とGOCでのWindowsコンテナの使用に関しても、最適化を進める。また、さまざまな開発チームがビルドコンテナの作成と開発を支援している。
CARIADでは、現在の開発プロジェクトに必要なツールがコンテナ内で事前にカスタマイズされ、隔離された状態で提供される。これにより、各従業員がツールを再インストールおよびカスタマイズする必要がなくなる。セキュリティの脆弱性は一度特定して修正すれば、すべての従業員が更新されたDockerコンテナを簡単に利用できるという。
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