2024年6月27日、ついに発売が開始された新型ホンダ フリード。発売のかなり前から、ディーラーでは先行予約が開始され、価格やグレードなどの詳細が明らかになっていた。ここでは、発売直前までの情報をもとに新型フリードを徹底解剖し、注目ポイントなどを研究していこう!!
※本稿は2024年6月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年7月10日号
■フリード+は廃止!! 2列シート5人乗りはクロスターに
スッキリフェイスが印象的な新型フリード。販売店での先行予約が開始され、6月27日の発売開始までいよいよカウントダウンに入ってきた。
新型フリードには「AIR」とSUVテイストの「クロスター」が設定される。従来型に設定された2列シート5人乗りのフリード+は廃止され、クロスターに2列シート5人乗りモデルが設定されることになる。AIRは3列シートのみで2列シート仕様の設定はない。
パワートレーンはフィットやヴェゼルと同様で1.5Lガソリンエンジン+CVT仕様と、2モーター式e:HEVの2タイプ。AIR、クロスターの全グレードに両パワーユニットが搭載され、e:HEVが34万9800円高となる。
e:HEVも含めて4WDはメカニカルタイプを採用。全グレードに設定されプラス23万1000円。トヨタ シエンタのハイブリッドに設定されるE-Fourは19万8000円プラスなので、フリードのメカ4WDのほうが高価である。
2列目シートが3人掛けのベンチシート仕様となる7人乗りはAIR及びAIR EXのFFのみに設定され同グレードの6人乗りに対し4万4000円プラスとなる。一方クロスターの6人乗り(3列シート)と5人乗り(2列シート)の価格差も4万4000円だ。
■基本パッケージは3列シート&2列目独立キャプテンシートの6人乗り
AIR、クロスターともに2列目シートが左右独立のキャプテンシートになる「3列シート6人乗り」がフリードの基本パッケージだ。3列目の空間は充分実用的。2列目シートが3人掛けのベンチシート仕様の7人乗りはAIRのFFにのみ設定される。
■クロスターは3ナンバーサイズに
スッキリとしたプレーンなデザインが特徴的な新型フリード。プラットフォームは基本的には前型を踏襲しながら細部をブラッシュアップ。
AIRは全幅1695mmで5ナンバーサイズを維持する一方、クロスターは1720mmとして3ナンバーサイズとなった。が、車体パネル自体はAIRと共通で、樹脂製フェンダーモールによって片側12.5mm拡幅されている。
やはりフリードは室内空間が最大のポイント。3列目シートはクッション厚をたっぷりと取って座り心地もよく、充分な実用性。2列目シートを膝スペースが確保される位置にセットしても3列目は膝が当たることのないスペースが取れる。
ただ、フロアから座面の高さが少々短く、膝が持ち上がるような姿勢になってしまうため、背の高い人が長時間座るのはきついかもしれない。
この3列目シートは5対5に分割して左右に跳ね上げ収納。台座の金属部を薄くすることで収納時の荷室幅を160mm拡大。積載性を大幅に高めた。また、跳ね上げ時の支点を低くしたことで操作力を軽くしたのもポイント。けっこう重たかったんだよね、これって。
■3列目はクッション厚を維持しつつ台座を薄くして軽量化&操作性向上
フリードのアピールポイント、3列目シートの居住性はもちろん新型になっても継承される。座面や背もたれのクッション厚、シートサイズなどは評価の高かった従来型を踏襲しながら、台座の金属部の形状を薄くするなどにより、跳ね上げ時の左右幅を160mm拡大した。
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