スペインのイスパノ・スイザは、7月11日に英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムに、新型電動ハイパーカー『カルメン・サグレラ』(Hispano Suiza Carmen Sagrera)を出走させる。イスパノ・スイザが7月2日に発表した。
カルメン・サグレラは、イスパノ・スイザの電動ハイパーカーシリーズの第3弾だ。カルメン・サグレラには、4基の205kW(約275hp)モーターを搭載し、合計1100hpと1160Nmのトルクを発揮する。モーターは軸流型永久磁石モーターで、左右の後輪に2基ずつ直列に接続されている。0-100km/h加速は2.6秒で駆け抜ける。
イスパノ・スイザ・カルメン・ザクレラカルメン・サグレラには、新開発の蓄電容量103kWhバッテリーを搭載。このバッテリーには第2世代のリチウムイオンセルパックを採用し、15モジュールに各24セル、合計360セルで構成されている。重量は612kgで、最大750VDC以上の電圧で動作する。
バッテリー容量は80kWhから103kWhに増加し、エネルギー密度が向上したことで、同じ体積内により多くのエネルギーを蓄えることが可能となった。このアップグレードにより、WLTPサイクルでの航続は約100km延び、480kmを実現している。
さらに、カルメン・サグレラは改良された冷却システムを搭載、軽量化や、持続可能な素材を使用。バッテリーの車両中央へのT字型配置は、車両の重量配分とパフォーマンスを追求している。
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