最近、高いですね、クルマの価格。発売開始したばかりのホンダ新型フリードなんて、250万8000円スタート。立派なもんです。その点、コスパの高さで目を引くホンダWR-Vは209万8800円スタート! こりゃスンゴイ!! で、後席に座っても「その広さ」にスンゴイと驚くのだけど、WR-Vの故郷、インドの事情がそこにからんでいるのですよ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ、AC、ベストカーWeb編集部
■全長4325mmというコンパクトSUVなのに「後席が広すぎる!!」
発売1カ月の初期受注が累計1万3000台と凄い数字を見せつけたWR-V。直近5月の月販台数は3063台とまずまずといったところ(ちなみに同月のヴェゼルは5717台、ZR-Vは3185台という数字)。
販売台数はまずまずかもしれないが、ホンダお得意のパッケージングは優秀! 全長4325×全幅1790×全高1650mmと、ヴェゼルとほぼ同じサイズ感のコンパクトSUV。なのに「ホンダMM思想」全開で室内は広い。
ヴェゼルより全長は5mm短いが、全高は70mm高い(全幅は同じ)。その全高の高さはそのまま室内高につながり、WR-Vの後席シートに座ると「広いなぁ」というのが第一印象。
そして、膝前の空間を見てビックリ。劇的に広い! 感覚的にはホンダ自慢の「広々ミニバン兄弟」のフリードやステップワゴンの後席より「広いんじゃないか!」と思えるほど。「なんでこんなに広いんじゃろか?」。
■「膝前のスペースは握りこぶしが2つ半。広いです」(渡辺陽一郎氏)
インドで製造・販売されるWR-V。ホンダの開発担当者はこのクルマの狙いをこう話す。
「インドの人は日本人より体のサイズが大きく、家族そろって遠出をするクルマの使い方が多い傾向です。だから、後席が広いクルマが求められます」と。
なるほど。コンパクトSUVという立ち位置でも、後席がひろ~いものが求められる、というワケなんですね!
インド事情が背景にあるWR-Vの後席スペースの広々感。コスパの鬼、ベストカーでおなじみの渡辺陽一郎氏もこう評価する。
「後席に座った時。膝の先に握りこぶしが2つ半という広大なスペースがあり、これには驚きましたね!」
渡辺氏の評価指標では、「握りこぶしが2つ半」はコンパクトSUVのなかでは最高級といえる! そのWR-Vの後席が上の写真で、下の写真はライバルモデルの日産キックスの後席。キックスも広いが、それを上回る広さ……というのはこの2枚の写真でもわかる。
■最廉価グレードのX(約210万円)でも、シート素材選びにこだわりあり!
続けて、渡辺氏はシート素材についても言及してくれた。
「価格を考慮すればWR-Vの車内には不満がないですね。この価格帯でもシートはチープではなく、骨盤を確実に支えてくれる。座り心地は最廉価グレードのX(約210万円)でも充分。というより、見栄え優先ではない伸縮性に優れたファブリック素材を採用し、それが体を柔軟に受け止めている感覚です」
広いうえに、こだわりのあるシート素材選び。初めてこのクルマに座った時、「インド人もビックリ!!」だったに違いない(←ベタな昭和ネタですみません)。
高コスパなコンパクトSUVで室内も広い。デザインが気に入れば、購入の選択肢に入れるのも充分アリです!
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