電動化時代もロータリーエンジンを作り続けると宣言したマツダ。現在は発電用エンジンとしてロータリーエンジンが『MX-30』に搭載されているが、ピュア・ロータリースポーツ登場の可能性はあるのか? 次世代ロータリースポーツ『RX-9』の姿を予想する。

MAZDA ICONIC SP(マツダ アイコニックSP)

マツダのロータリースポーツは2013年に生産終了となった『RX-8』以来、およそ10年その系譜が途絶えている。昨年のジャパンモビリティショーでは、次世代のロードスターとも、RXシリーズとも受け取れるコンセプトカー『アイコニックSP』が公開され話題となったのも記憶に新しい。そして、この2ローター搭載EVのアイコニックSPの存在が、ファンの「ロータリースポーツ復活」への思いをさらに昂らせたのはいうまでもない。

すでに開発に着手しているとみられる「RX-9」(仮)とは、どのようなモデルになるのか? スクープ班が予想CGを作成した。

エクステリアデザインは、アイコニックSPをベースにより市販車らしく仕上げた。フロントサイドからリアにかけての特徴的なグラマラスなボディラインは継承。フロントマスクのアイコンだったリトラクタブルライトは、シャープな固定式のLEDライトに変更。北京モーターショー2024で公開された『EZ-6』の要素を取り入れ、マツダ車らしい表情とした。

マツダ RX9(仮)予想CG

有機的なアッパーボディに対し、ブラックアウト化されたアンダーボディはシャープなディフューザー形状としている。

注目は、同社が特許申請をしたことがわかっている「アクティブリアスポイラー」の装備だ。高速走行時などで自動に可変することでダウンフォースを生むものと思われる。申請されたイラストを見ると、丸型4等のテールライトに重なるように配置されているのが印象的だ。

マツダ「アクティブリアウィング」特許画像

ボディはRX-8の観音開き4ドアから2ドアになることで、全長4300mm、全幅1800mm、全高1200mm、ホイールベース2600mmと、よりコンパクトになることが予想される。またコックピットは、ワイドな1枚のインフォテインメントディスプレイを採用し、先進感のあるコックピットとなることが予想される。

パワートレインは、アイコニックSPでそのコンセプトが語られていた800ccの縦置き2ローターと電気モーターによる、プラグインハイブリッド、もしくはレンジエクステンダーEVだ。後輪を駆動し、最高出力は380psを発揮。電動パワートレインの搭載による見た目以上の重心の低さが、走りの“売り”となるだろう。

RX-9、もしくは次世代ロータリースポーツのワールドプレミアは、2025年秋と噂されている。

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