朝起きたらクルマがない!! というニュースをよく耳にするが、自分に降りかかるまでは完全に他人事。まさか自分が……って思っている人も多いハズ。しかも窃盗団から超絶人気のランドクルーザーを実際に盗まれてしまったという男性を直撃。カスタムなど総額1000万円…しかも買ったばかりのキャンプ道具もやられてしまったのだ。。。
文/写真:ベストカーWeb編集部
■まだ年間5000台も窃盗ってマジかよ!! 未だイタチごっこ状態
ランドクルーザー、プリウス、アルファード…これらは、国内で盗難被害の件数が多い車と言われている。現在、日本での自動車盗難の認知件数は、ピーク時の約6万5000件(2003年)から減少傾向にあるものの、年間で約5000件以上発生している状況だ。
窃盗には犯罪グループが関与しており、解体した部品を不正に輸出したり、同車種と合体させて不正に登録し販売する場合もあるという。その盗難手口も進化しており、以前は所有者が持つスマートキーの微弱電波を感知し、増幅させる機器を使って盗まれていたが、現在は車の制御システムに接続し、車外から操作する機器を使用する新たな方法も分かっている。
自動車メーカーも周辺機器や部品メーカーも、当然ながら盗難被害を減らすための開発にも注力しているはずだ。しかし犯罪者たちは、その「抜け道」を必ず見つけて車を奪っていく。メーカーと所有者、犯罪者たちの”いたちごっこ”は依然として止まない。
■セキュリティ対策してもやられた……買ったばかりのキャンプ道具もいずこへ
都内に住む50代の悟さんもランクルの盗難被害にあったひとりだ。今年に入り、自宅敷地内の駐車場で盗まれたと訴える。
「よく盗まれるとは知っていたので、カスタムで警報機もつけてスマートフォンでも追跡できるようにもしていたけど、やられました。朝起きたら置いてあったはずのクルマがない。何が起こったのかと気が動転して目の前は真っ暗です。駐車場は自宅の玄関を出れば見えるし、盗ろうとしてもエンジン音ですぐに分かる。今でもあの日の“まさか”っていう後味が続いています」
悟さんが所有していたランドクルーザーは最上級グレードのZX。2018年式の限定モデルをカスタムし、総額1000万円ほどで購入した思い入れのあるクルマだった。悟さんのスマートフォンを見せてもらうと、ランクルや家族、仲間らとアウトドアで楽しく過ごす写真がずらりと並ぶ。
「アウトドアが好きでキャンプも頻繁に行くから道具はほぼすべてランクルに積んでいた。それも一式持っていかれて、なんとも言えないショックが大きいです。悔しいとか辛いとか一言ではいえない気持ちが今でも渦巻いています。ちょうどキャンプの道具をクルマに移した直後で、そっちの代金も一式を全部合わせると15万円にはなると思う」
盗難当日の悟さんの様子を妻の優子さん(仮名・40代)に聞くと「呆然としたのちに急にガタガタ震え出した」そうだ。クルマが盗まれたという夫に通報を促し数分後に警察官が到着して聞き取りが始まった。
■「盗まれるとどうなるの?→覆面パトカーが来ます」本記事には続編があります
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