マセラティは7月11日に英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」において、スーパーカー『MC20』の限定車、『MC20イコーナ』と『MC20レジェンダ』を初公開する。それぞれ、20台が限定生産される予定だ。

マセラティMC20イコーナとMC20レジェンダ

MC20イコーナは、2004年に登場した『MC12ストラダーレ』のデビュー20周年を祝い、同車に敬意を示したモデル。MC12ストラダーレは、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインし、フェラーリ由来の12気筒エンジンを搭載したマセラティ史上最速の市販車だった。

MC20イコーナは、MC12ストラダーレと同じツートンのボディカラーを採用する。マセラティのビスポークプログラム「フォーリセリエ」によって、特別なカスタマイズが施された。MC20イコーナでは、車体の上側が白い「ビアンコアウダーチェマット」、車体の下側が青い「ブルーストラダーレ」で仕上げている。

レーシングインテリアが採用され、軽量の4ウェイモノコックレーシングシートやトライデントの刺繍が施されたヘッドレストが特徴。さらに、強力なネトゥーノエンジンのカバーには「ICONA. UNA DI 20」のプレートが添えられた。

マセラティMC20レジェンダ

一方、レーシングカーの『MC12』のデビュー20周年を記念するモデルが、MC20レジェンダだ。マセラティは2004年、MC12を擁して37年ぶりにレースシーンに復帰した。MC12は、2004年から2010年にかけて、FIA GT選手権で27勝を挙げ、スパ24時間で3度の優勝を果たした。MC12は、GT選手権での成功を収めた象徴的なモデルになる。

MC20レジェンダは、MC12の「GT1 Vitaphone」にインスパイアされた。ボディカラーは、当時のMC12をモチーフにしたツートンだ。車体の下側を「ネロエッセンツァ」と呼ばれる黒、車体の上側を「デジタルミントマット」と呼ばれるミントグリーンで塗装した。さらに、足元には、ネロルチドのホイールとネロオパコのセンターキャップ、イエローのトライデントロゴを配している。

室内には、軽量な4ウェイモノコックレーシングシート、トライデントの刺繍、Sonus faberの音響システム、カーボンファイバーのインテリアパッケージを装備した。また、電子制御リミテッドスリップディファレンシャル(E-LSD)、サスペンションリフター、ブラインドスポットシステム、リアクロスパスシステムも装備されている。

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