ドコモ・バイクシェアとOpenStreetは7月10日、両社が提供するバイクシェアサービス「HELLO CYCLING」で利用できる電動アシスト自転車を、双方のポートで利用・返却できる「ポートの共同利用」の実現に関し、業務提携に合意したことを発表した。
これまで、両社は同一敷地内にそれぞれのポートを設置していたが、今後は双方の自転車を双方のポートで利用できるようにすることで、土地利用の効率化と利用者の利便性向上を図る。また、自転車の再配置やバッテリー交換を協業することで、オペレーションの効率化と利用環境の向上を目指す。
シェアサイクル市場は、新型コロナウイルス感染症を経て短距離移動の需要が増加し、ポート数は2017年の約1,200から2024年には約2万1,000に増加する見込みだ。利用ニーズが高まる中、ポートの拡大は重要な課題となっている。
今回の提携により、両社はポートの共同利用を実現し、リアルタイムで在庫情報を共有するシステムの連携や、車両側で相手企業のポートへの返却を判定する仕組みを構築する。これにより、利用者はより多くの利用開始・返却場所を選択できるようになる。
さらに、両社の自転車やバッテリーは共通のメーカーから調達しており、再配置やバッテリー交換を連携することでオペレーションの最適化とコスト効率化が可能となる。また、共通の備品を共同調達することで、コストパフォーマンスの高い事業運営を実現する。
今後、業務提携契約を締結し、2025年度にポートの共同利用を目指す。具体的な内容については現在協議中であり、決定次第公表される予定だ。
ドコモ・バイクシェアは、全国で58エリアを展開し、2023年度の年間利用回数は2200万回を超える。OpenStreetは、25都道府県で123の自治体と協定を締結し、ステーション数は約8500カ所、会員数は350万人に達している。
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