日産はNV200バネットの一部改良を発表した。2009年に登場以来、コツコツと進化を続けてきたNV200だがついに時流に乗って安全装備の拡充をするなど進化を遂げた。日産のなかでもなかなか日が当たりにくい車種だが、頑張ってほしいぞ!!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
■車中泊仕様「マルチベット」を知っているか?
今回はNV200バネットの一部改良の記事だが、まず知ってほしいのが純正車中泊仕様の「マルチベッド」。純正状態でベッドキットが組み込まれている「マルチベッド」があることを知らない人も多いだろう。
もちろん商用バン系統だとハイエースやタウンエースなど強敵も多いのだが、実はかつてからNV200にも車中泊仕様はオーテック(現:日産モータースポーツ&カスタマイズ、通称:NMC)扱いで存在している。脱着式のテーブルなどもオプション設定されていて、こだわりのある設計になっていたぞ。
とはいえリセールとかカスタマイズパーツの量を考えるとハイエースや、同門のキャラバンにお客さんが流れていくのだが、ボンネットを備える商用バンはやっぱり根強い人気がある。
■改良のキモは「ふらつき警報」や「踏み間違い防止装置」
今回の改良の最大のキモは60km/h以上での走行時にふらつきを感知して休憩を促す「インテリジェントDA」や、ブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ「踏み間違い衝突防止アシスト」を装備したことだ。
これらは前述のNMCが手掛ける「マルチベッド」、車椅子仕様車「チェアキャブ」、そして保冷バンやリフター付バンの特装車「ワークユースビークル」にも全車標準装備する。
どうしても乗用車と比較すると安全対策が遅れがちな商用バンだが、この手の安全装備が加わるのは非常に嬉しいニュースだ。
価格も約10万円アップとなっているが、安全装備の拡充であれば仕方ない部分か。あと望むべくはカーキなどもう少しアウトドアに振ったボディカラーがあると最高に嬉しいのだが……。
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