トヨタ、マツダ、スバルが3社揃って将来のエンジン技術を発表。トヨタは4気筒の1.5L・NA&ターボと2Lターボエンジンを公開した。ロータリーと水平対向が組み合わさった夢のエンジンの期待度マシマシだが、今回はその先陣が次期型ハリアーになるとの情報を入手したので早速見ていこう。

※本稿は2024年6月のものです
文・予想CG:ベストカー編集部/写真:トヨタ
初出:『ベストカー』2024年7月26日号

■次期ハリアーに搭載される次世代1.5Lエンジン

次世代1.5Lエンジンを搭載し、2026年の登場が有力視される次期型トヨタ ハリアー(ベストカー編集部作成の予想CG)

 2024年5月28日に行われた「マルチパスウェイワークショップ」ではトヨタ、マツダ、スバルの3社が脱炭素戦略においてもエンジン技術が重要であることを再確認。各社がそれぞれの技術、方針をアピールする場となった。

 各社の新世代エンジンに共通しているのは電動化に適合することと、将来のカーボンニュートラル(CN)燃料の使用を見据えていること。マツダはロータリーエンジン、スバルは水平対向エンジンを使って新時代を築いてゆく。

 それぞれの技術的財産を活かすということだが、トヨタは王道中の王道、直列4気筒で次世代に向かうと発表した。開発するのは1.5Lと2Lで、1.5LはNAとターボ、2Lはターボとアナウンスされている。今回、ベストカー編集部が入手したのは、その1.5Lエンジンに関する情報だ。

 現行の同クラスエンジンよりも体積を小さく、全高も低くし、2028年以降に欧州で導入予定の厳しい排ガス規制「ユーロ7」への対応も見据えているなど技術的なことは発表ずみだが、どんなクルマに使うのかなど、商品戦略も大いに気になる。そのあたりの重要な情報を手に入れたのだ。

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■トヨタからレクサスまで使える万能エンジンに!

ここに掲載しているのは次期ハリアーの予想CGだが、次世代エンジンは現行の3気筒、1.5Lに対して体積、全高をそれぞれ10%低減させている

 結論から言うと、次世代1.5LエンジンはBセグメントからDセグメントまでカバーする。つまり、トヨタ、レクサスの主要モデルほとんどにこのエンジンが使われることになるのだ。

 NAはB~Cセグメント、ターボはC〜Dセグメントで使われ、それぞれハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)と組み合わされることになる。

 信頼できる情報筋によると、次世代1.5Lエンジンを積んで最初に登場するのは次期ハリアーと次期カローラシリーズが最有力候補で、ともに2026年にデビューする可能性が高いということだ。ハリアーは1.5LターボのHEVとPHEV、カローラは1.5L・NAのHEVが有力。

 ここに掲載しているのは次期ハリアーの予想CGだが、次世代エンジンは現行の3気筒、1.5Lに対して体積、全高をそれぞれ10%低減させている。

 つまり、エンジンフードの低いスタイリッシュで空力性能の高いデザインが可能となるということで、次期ハリアーもSUVとしては低く構えた独特のプロポーションになると予想される。

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