いすゞ自動車は7月23日、中型トラック『フォワード』にカミンズ(本社:米国インディアナ州)と共同開発した新型直列6気筒ディーゼルエンジン「DB6A」(排気量6.7L)を搭載した車両総重量(GVW)15トン以上モデルを追加し、販売を開始した。
いすゞとカミンズは、次世代パワートレインの効率的な開発を目的に、2019年5月にIsuzu Cummins Powertrain Partnership(いすゞ カミンズ パワートレイン パートナーシップ)を締結。中型ディーゼル・パワートレイン事業におけるグローバル規模での協業に合意し、今回はその成果の第一弾として、新たに共同開発した「DB6A」を中型トラック「フォワード」に搭載した。当GVWクラスへのモデル追加により、顧客の多様なニーズに応える。
「DB6A」は、最高出力220kW(300PS)/最大トルク1081N・m(110kgf・m)の十分なパワーを発生するとともに、従来の6気筒エンジンと比べ大幅に軽量化された。また、プラットフォームの基本構造を海外向けモデルと統一しシャシフレームを一新。ホイールベースの変更により、前後軸重の重量バランスが最適化され、高積載を実現した。さらに、専用のバンパーヘッドランプを採用し、中型車の車格感をダイナミックなキャブデザインで演出している。
いすゞ独自のコネクテッドソリューションサービス「PREISM」も「DB6A」エンジンを搭載した当モデルに提供される。主要モデルの型式は2DG-FVZ26U4で、平ボディ/アルミブロックアオリ/フルキャブ仕様となっている。
先般、いすゞの栃木工場で、いすゞとカミンズによる「DB6A」エンジンのラインオフセレモニーが実施された。
カミンズのジェニファー・ラムジー会長兼CEOは、「私たちの強力なパートナーシップは、両社の強みとスケールを活かして共に成長し、顧客のニーズに応えるために非常に重要だ。カミンズ105年の歴史の中で初めて日本のオン・ハイウェイ市場に参入することは、カミンズ、いすゞ、両社にとって重要なマイルストーンです」と述べた。
いすゞ自動車社長の南真介氏は、「カーボンニュートラル社会の実現に向けて、多くのパワートレインの選択肢が必要だと思う。ディーゼルエンジンにおいても、高次排出ガス規制に対応した新しい低CO2の製品を常に世の中に出し続けていく必要があり、DB6Aはまさに最先端の排出ガス規制技術を持つエンジンとして市場における優位性を確保していくものと考えております」と述べた。
いすゞは、これからも最適パートナーとの協業を推進し、お互いが持つ技術を最大限に融合して、各々の顧客の多様なニーズにあったパワートレインを提供すると同時に、社会的ニーズに応えていく方針である。
価格は主要モデルで1579万9300円。
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