愛車のレクサス『RX450h』をナチュラルサウンドに仕上げることをテーマにした関さん。同時に実用性をスポイルしない取り付けにも徹底的にこだわって北海道のAUDIO.VISUAL.SECURITY FISTでインストールを敢行。パワーアンプなどをラゲッジ床下に設置した。
◆ラゲッジのフロアパネルを開けると
2台のパワーアンプ+DSPなどが整然と並ぶ
レクサスRX450hの持つハイクオリティな内装イメージを崩すこと無く、高音質なオーディオをインストールすることを計画した。ラゲッジのフロア下にあるスペアタイヤスペースを利用してパワーアンプ×2台、DSPなどをピタリとインストールする。
ラゲッジの床下スペースはそれほど深さは無いものの、パワーアンプなどを収めるには十分スペースとなっている。オールジャンルで楽しめるサウンドを求めてインストールを開始した関さんのレクサスRX450。まずはラゲッジに組まれたシステムから見ていくこととしよう。
実用性を損なうこと無く高音質なオーディオをインストールするのが狙いとなったRX450h。そのため、パワーアンプやDSPなどはフロア下に整然と収められることになった。スペアタイヤスペースを使って設置されたのは、モスコニのパワーアンプ・ZERO4×2台。小型パワーアンプが数多くラインアップされる現在ではやや大型と言えるパワーアンプながら、2台のパワーアンプを縦に並べる余裕のレイアウトですんなり収めている。
さらにラゲッジ前部にはDSPやターミナルブロックなどをレイアウトする。車格の大きさとも相まってラゲッジのフロア面積も広いRX450hなので、比較的スペースの余裕もある取り付けとなった。普段はカバーしてパワーアンプなどのユニット類は見せることは無いため、デコレーティブなインストールは施さず、シンプルに整然と取り付けられているのもこのクルマらしい仕上がり。
◆パワーアンプはモスコニの4チャンネルモデル
DSPにも高品質ユニットを用いて音の精度をアップ
パワーアンプにはモスコニの4チャンネルモデルであるZERO4を2台チョイス。クセのないスムーズサウンドを表現する。モスコニのZERO4×2台を用いることで、フロント3ウェイに加えてサブウーファーまでをドライブし音の統一感も引き出す。ラゲッジの床下スペースに設置されているもうひとつのユニットがヘリックスのDSP ULTRA。高品質な調整機能をフルに発揮する。パワーアンプに選んだのはモスコニZERO4×2台。フロント3ウェイ+サブウーファーを2台の4チャンネルパワーアンプでドライブするシステムとしている。モレル・ELATEのスピーカー群をドライブすることで、狙い通りのクセのないナチュラルサウンドを再生するのもオーナーのお気に入りとなった。
ZERO4を2台用いることで、各帯域のスピーカーをドライブする環境も統一し、音色の統一やサウンドのつながり感を引き出しているのもシステム上のこだわりでもある。
ラゲッジ床下スペースの前方にはプロセッサーであるヘリックスのDSP ULTRAをインストール。ヘリックスブランドのハイエンドにあたるDSPを用いることで精度の高い調整を行い、同時にハイクオリティな音声信号を伝送できるシステムにしたのも特徴。2台のZERO4を詳細にコントロールして狙い通りのサウンドを引き出すという、システムの司令塔としての役目を担っている。
◆室内デザインに合わせたデザイン&仕上げで
インテリアに融合させたエンクロージャーを設置
ラゲッジのフロアパネルを被せるとこの通り、サブウーファーのみが設置される状態になる。純正然としたスタイルで実用性も十分。エンクロージャーはラゲッジ前方に沿って設置する長方形の構造なのも独特。カーペット仕上げでラゲッジに溶け込むデザイン。サブウーファーユニットにはカロッツェリアのTS-W1000RSを用いる。フロントスピーカーとのつながり感も絶好のサウンドとなった。ラゲッジのフロアパネルを閉じて通常の使用状態にするとラゲッジに設置されているのが見えるのはサブウーファーのエンクロージャーのみ。高級感のあるレクサスRX450hの内装に合わせて質感の高いエンクロージャーデザインに仕上げるのもオーナーのオーダーだった。カーペット仕上げでラゲッジ前方に沿わせるように設置できる構造で目立たず充実の低音を再生できる仕様だ。
ユニットにはカロッツェリアのサブウーファーであるTS-W1000RSをチョイス。スピード感、量感ともに充実した低音再生を可能にする定評のある高級ユニットでもある。モレルのフロント3ウェイとのマッチングの良さもオーナーのお気に入りシステムとなった。
レクサスRX450hの持つ高級イメージを崩すこと無く、同時に好みのサウンドを車内で実現するシステムを導入することを目指した関さん。室内に合ったデザインでインストールし普段使いをスポイルすること無く高音質化する取り付けも見どころとなった。次回の後編ではフロントまわりのインストールを紹介していこう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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