日産自動車は7月25日、2024年度4~6月期(第1四半期)の連結決算を発表した。通期の業績見通しを下方修正する。今後、新型車やマイナーチェンジ車を積極的に投入し、固定費の管理を徹底することで、下期以降の業績回復を目指す。
第1四半期のグローバル販売台数は前年並の78万7000台であった。売上高は2兆9984億円(対前年同期比プラス807億円)、経常利益10億円(マイナス1276億円)、純利益は286億円(マイナス769億円)となった。
米国において販売競争激化への対応や在庫の適正化のために販売費用やマーケティング費用が増加したことにより利益が減少した。2024年度の上期は、在庫の適正化を継続していくが、下期には新型車やマイナーチェンジした量販車の効果によって、販売と収益が向上することを見込んでいる。
こうした状況を鑑み、2024年度の販売見通しを365万台、生産の見通しを345万台とし、通期の業績見通しを修正した。連結売上高は14兆円(対前回見通しプラス4000億円)、連結営業利益は5000億円(マイナス1000億円)、当期純利益は3000億円(マイナス800億円)となる見込みである。
内田誠社長兼CEOは「第1四半期の業績は、非常に厳しい結果となった。その原因は明確であり、すでに業績を回復させるための方策を講じていまる。まず、上期で米国市場において在庫を適正化し、販売の質に集中して販売費用の効率化を進める。下期からは新型車や量販モデルのマイナーチェンジ車の販売を最大化し、修正した販売台数と収益の達成を目指す」と述べている。
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