アウディは7月24日、1982年に登場したアウディ『100』など、空力をテーマにした特別展「Form vollendet」を、ドイツのアウディ博物館で7月25日から開始すると発表した。

空気抵抗係数0.30を誇るアウディ100は、当時世界で最も空力効率の高い量産セダンであり、特別展Form vollendetの重要な展示品だ。

第二次世界大戦前に盛んだった空力研究は、戦後の自動車業界が復興に忙しかったため、1945年以降はあまり注目されなかった。しかし、1973年のオイルショックにより燃費削減が重要視されるようになり、空気抵抗の低減が再び注目された。1982年、アウディ100はその空気抵抗係数0.30で世界記録を樹立し、以後の基準となった。

空力をテーマにしたアウディ博物館の特別展「Form vollendet」

特別展のForm vollendetでは、Cd世界記録を持つアウディ100の他、NSU Ro 80、ポルシェ『356』、ランボルギーニ『カウンタック』、ドゥカティ『パソ950』なども展示される。さらに、アウディ『90 IMSA GTO』(1989年)、アウディ『R18 e-tron quattro』(2012年)、アウディ『スコーピオン』(2013年)、アウディ『80 Cd』(1984年)などのコンセプトカーやレースカーも紹介される。

アウディ『A2』も空力の重要なマイルストーン。1999年のIAAでデビューしたこのモデルは、アルミ製のアウディ・スペースフレームボディを持ち、空気抵抗係数0.28を達成した。さらに、アウディA2 1.2 TDIは世界初の4ドア3リッターカーとして、空気抵抗係数0.25、燃費2.99リットル/100kmを実現した。

この特別展は、アウディの空力技術の進化とその歴史を振り返る絶好の機会であり、車好きや技術愛好者にとって見逃せない内容となっている。

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