BMWのフラッグシップセダン、『7シリーズ』改良新型のプロトタイプをカメラが初めて捉えた。スペインの暑い天候の下で捉えたプロトタイプは、フルモデルチェンジ並みに重偽装されており、スタイリングでは大幅なアップデートもありそうだ。

現行型7シリーズ(G70)は、まだ新鮮に感じられるかもしれないが、実は新規発表から2年が経過しており、すでにフェイスリフトプログラムが開始されている。

G70型では、その巨大なグリルとスプリットヘッドライトにより、BMWファンの間で大きな論争を引き起こした。今回のフェイスリフトで、賛否両論となったスタイリングの特徴が改められるのか確定情報はないが、プロトタイプのフロントエンドとリアエンドが完全に覆われているという事実は、大幅な再設計を示唆している。

別の情報によるとこの改良では、2023年にデビューした『5シリーズ』新型と同様のグリルを装備、現行型よりコンパクトなサイズとなりそうだ。いっぽうメインヘッドライトと思われるユニット(プロトタイプでは暫定部品のはず)が下方にあることから、従来のスプリットヘッドライトは維持される可能性があるが、ノーズのデザインによりうまく統合されるだろう。

側面では、フラッシュハンドルと大径ホイールを備えており、大部分が現行型から引き継がれるようだ。後部では、LEDテールライトを完全にカモフラージュしており、グラフィックにとどまらず、形状も新設計されるかも知れない。バンパーのクワッドエキゾーストパイプの存在は、このプロトタイプがICE駆動であることを示している。フルエレクトリックの「i7」もほぼ同じ時期にアップデートされるはずだ。

インテリアでは、インフォテインメントシステムに重点が置かれ、すべての乗客にさらなる快適性、安全性、エンターテイメント機能が追加されるだろう。現行7シリーズはスクリーンが満載で、BMWが現在提供している最高のものが組み込まれているが、改善の余地は常にあり、2025年に生産開始予定の「BMW Panoramic Visionヘッドアップディスプレイ」が組み込まれる予定だ。

現時点では、パワートレインのアップデートに関する情報はないが、おそらく改良新型でもマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、フル電動の選択肢が保持されるだろう。

改良新型のワールドプレミアは、2026年前半が最有力だ。

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