フォルクスワーゲンは7月29日、ドイツ・ハノーファー工場の改修工事を終え、生産を再開した。新たな生産体制「ソリテール方式」により、『ID. Buzz』と『マルチバン』の生産が開始。さらに、今年後半には新モデルの生産も予定されている。

3週間の間に、工場ではID. Buzzとマルチバンの生産ラインが整備され、これまでの商用バン「T6.1」の生産ラインから新たなソリテール方式に移行した。

この再開に向けて、約5000人の社員と外部パートナーが20以上の大規模プロジェクトと800の個別作業を実施した。新たな生産体制のために、組立ラインのタクトタイムを変更し、ロボットやその他の機械を移設し、最新技術を工場に導入している。

フォルクスワーゲン・マルチバン 新型

すでに、ID. Buzzのロングホイールベース版や最大7席のモデルが生産されている。今後数か月で、スポーティな「GTX」バージョン、強力なバッテリーとパフォーマンスモーターを搭載した新型『カリフォルニア』、そして全輪駆動とプラグインハイブリッドを備えたマルチバンが登場する予定だ。

また、ハノーファー工場からは、北米市場などの世界市場にもID. Buzzが供給される。新たな生産体制に対応するため、約3200人の従業員が新しい作業手順や技術の訓練を受けている。

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