ステランティスは7月30日、商用車部門「Pro One」が欧州30か国(EU 30)、南米、中東・アフリカ地域で2024年上半期、トップシェアを獲得した、と発表した。

この成果は、ステランティスが掲げる「Dare Forward 2030」戦略目標に沿ったもの。同社のグローバル市場での強固な存在感を示しているという。

欧州30か国では、ステランティスPro Oneが商用車市場で28.5%のシェアを占め、前年比4%の成長を遂げた。特にドイツでは、市場シェアが4ポイント増加し、販売台数は45%以上増加した。また、電動車両市場でも31.9%のシェアを獲得し、リーダーシップを発揮している。さらに、同社のレクリエーショナルビークル(RV)製造においても、フィアット『デュカト』をベースとしたRVが約70%を占めている。

中東・アフリカ地域では、ステランティスPro Oneが商用車市場で22.2%のシェアを持ち、バンセグメントでは30.8%のシェアを獲得した。フィアットはバン販売で16.7%のシェアを持ち、ブランド全体では14.3%のシェアを占めている。特にフィアット『フィオリーノ』は、バン販売で11.1%のシェアを持つ最も売れたバンとなった。

フィアット・ストラーダ

南米では、ステランティスPro OneがLCV(軽商用車)、ピックアップトラック、バンの各セグメントでそれぞれ31.1%、34.1%、33.3%の市場シェアを獲得した。フィアット、プジョー、シトロエンの3つのブランドがバンセグメントのトップ5にランクインしており、特にフィアット『ストラーダ』はLCVとピックアップトラックの両方で最も売れた車両となった。

北米では、ステランティスPro Oneが地域全体で第3位にランクインし、ラムブランドのピックアップトラックが米国とカナダでトップ3に入った。1月には、ラムが初の完全電動車両の『プロマスターEVデリバリー』を導入。『プロマスターEVカーゴバン』の投入も発表した。

インド・アジア太平洋地域では、オーストラリアでラムが1トン以上のピックアップセグメントで40%の市場シェアを持ち、ステランティスのバン市場シェアも前年の5.8%から6.7%に増加している。

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