中国の広汽集団(GAC)の電動車ブランド、広汽埃安(AION、アイオン)は7月29日、初めてインドネシア市場に500台の『AION Y Plus』を出荷した、と発表した。

インドネシアは東南アジアで最大の経済体であり、人口も最多。また、同地域唯一の年間自動車販売台数が100万台を超える市場でもある。さらに、インドネシアは豊富なニッケル鉱床を有しており、これは電動車産業の発展にとって大きな利点となる。

広汽埃安は今年4月にインドネシア市場に正式に参入し、現地の大手自動車グループのインドモービルと戦略的協力協定を締結した。この協定は、車両製造、販売サービス、金融、エネルギーエコシステム、移動市場、サプライチェーンなど多岐にわたる分野をカバーしている。

広汽埃安が電動小型SUV『AION Y Plus』をインドネシア市場に初出荷

現在、広汽埃安はインドネシア市場の急速な成長に対応するため、完成車の輸出を行っているが、同時に現地工場の建設も進めている。工場は今年末までに稼働を開始する予定であり、これにより現地生産が可能となり、より競争力のある製品を提供できるようになる。

広汽埃安は、タイとインドネシアの二つの工場を中心に東南アジア市場の需要を満たし、さらに他の国々にも製品を供給する計画。電動小型SUVのAION Y Plusに加え、第二世代の『AION V』などの新モデルもインドネシア市場に投入される予定。現地の消費者に高価値の電動車ライフを提供することを目指している。

2023年以降、広汽埃安は海外戦略を加速させ、2024年上半期には19の国と地域に進出した。今後はカタールやメキシコなどにも進出する予定であり、グローバルな市場展開をさらに強化していく。

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