ビーエムダブリュー(BMWジャパン)は8月1日、電気自動車のBMW『iX1』『iX2』『i5』『i5ツーリング』、『i7』『iX』に、車両に蓄えた電気を電気機器に利用できるV2L(Vehicle to Load)機能および家庭用電源に利用できるV2H(Vehicle to Home)機能を搭載すると発表した。
この新機能は、電気自動車のリチウム・イオン・バッテリーに蓄えられた電気を、電気機器や家庭用電源に利用することで、電気自動車の利便性を大幅に向上させるものである。
日本で広く普及している急速充電の規格CHAdeMo(チャデモ)に専用の機器を接続することで、V2L機能により電気機器に、V2H機能により家庭用電源に電気を供給することが可能となる。ただし、V2H機能による家庭の電源ネットワークへの給電は、災害等による停電時に限られる。
BMWグループは、2012年に発表したBMW『i3』より電気自動車を本格的に導入し、現在では19モデルの電気自動車をBMW正規ディーラーおよびMINI正規ディーラーを通じて販売している。BMWブランドは2030年までに世界での販売台数の半分を電気自動車とすることを目標としており、MINIブランドは2030年代前半までにすべてのラインアップを電気自動車とすることを目指している。
BMWの電気自動車に新たに搭載されたV2L & V2H機能により、電気自動車の利便性が向上することが期待される。
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