コンチネンタルは7月30日、初のプレハブ住宅「コンチホーム」を発表した。トレーラー付きも用意されており、牽引して移動することができる。

コンチホームは、コンチテック部門が主にバケーションパークやキャンプ場をターゲットにして開発。トレーラー付きまたはトレーラーなしの選択肢があり、持続可能で機能的な表面素材が特徴。バスルームとキッチンを備え、最大4人まで宿泊できる。

この小型プレハブ住宅は、コンチネンタルの素材技術の最新例だという。2018年以来、コンチテック部門は外装や内装、家具やインテリア用のさまざまな表面素材を提供している。2023年には、1億9700万平方mの表面素材を生産した。これは約2万7750のサッカー場に相当する。

コンチネンタルの「コンチホーム」

ドイツ連邦統計局によると、2023年にはドイツのキャンプ場で過去最多の宿泊数が記録された。昨年は4230万泊で、2022年の4020万泊から5.2%増加し、コロナウイルス前の2019年の3580万泊から18.2%増加した。2024年6月にドイツで実施された代表的な調査では、回答者の52%がキャンプ休暇に対して好意的な態度を示しているという。

こうした背景からコンチホームは、キャンプ場運営者やバケーションパークにとって、設備や間取りをカスタマイズできるモジュール設計を取り入れた。大きな窓、オーバーハング、傾斜屋根などのデザインが特徴で、自然との一体感を追求する。ソファやダイニングテーブルは追加の寝床として利用でき、機能的な家具が追加の座席となる。

海や湖、山、キャンプ場、レジャーパークなど、さまざまな場所での宿泊施設として利用可能。トレーラー付き仕様では、移動可能な一時的な住居としても適している。

コンチネンタルの「コンチホーム」

コンチホームは、高品質で手入れが簡単な表面素材を使用しており、特に感触や外観において優れているという。革新的な素材には「クールカラーズ」技術が含まれ、高温でも快適な室内環境を実現する。合計で約25種類のコンチネンタルの表面素材を内外装に使用。クールカラーズ技術を導入した外装フィルムは、強い日差しの下でも窓枠の温度を最大15度低く保つという。

コーヒーかすから作られたヴィーガンレザーなど、化学的な充填剤の使用も減少している。これらの耐久性とメンテナンスの容易さにより、投資の回収が早まるとしている。

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