北京汽車(BAIC)傘下の北汽新能源は8月6日、ファーウェイ(華為技術)と共同開発した「享界」ブランドの最初のモデル、『S9』を発表した。

北京汽車は技術革新と自主開発に力を入れてきた。昨年末までに約3万5000件の特許を申請し、水素エネルギーなどの重要な技術で6回の中国自動車工業技術進歩一等賞を受賞している。さらに、企業技術標準4000件以上を掌握し、国家および業界標準300件以上の策定に参加している。

今回の享界S9の発表に際し、北京汽車は全社のリソースを投入し、高級公用車市場への参入を目指している。2023年の中国高級公用車市場における中国自主ブランドのシェアは8.3%。これは市場に大きな成長余地があることを示している。

ファーウェイと共同開発した北京汽車の新型セダン「享界S9」

北京汽車は66年の歴史を持ち、これまでに3600万台の車を世界中のユーザーに提供してきた。メルセデスベンツの最大株主でもあり、高級車市場での豊富な経験を持つ。享界S9は、北京汽車の高級車製造のノウハウを活かし、中国高級公用車市場での成功を目指している。

北京汽車は享界S9のために最先端のスマート製造工場を設立し、全自動化率は業界の先端を行く。さらに、ADSスマートドライビングシステムや品質監視システムを導入し、各車両の品質を徹底的に管理している。

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