今年も開幕したスーパー耐久。開幕戦SUGOではルーキーレーシングのGR86が新たなチューニングを受けて登場した。おやおや、いつもとなんかエンジンが違うような雰囲気がするけど……。なんだかめっちゃ速そうだぞ!!!
文/写真:ベストカーWeb編集長 塩川雅人
■1.6Lの3気筒エンジン搭載で変わるハチロク
スーパー耐久に参戦するルーキーレーシングのGR86(28号車)。昨年は新開発の1.4Lの3気筒エンジンを搭載してレースを戦った。この1.4Lエンジンがスポーツカーのエンジンとして今後のラインナップに加わるなんて噂もあったのだが……。
しかしなんと今年の28号車はエンジンを新たなものにスイッチした。それが1.6Lの3気筒ターボ。勘のいい人はピンとくるかもしれないが、実はこれGRヤリスのエンジン。
もちろんノーマルのGRヤリスでも304psを誇るハイスペックエンジンだけれど、GR86はFRってところがキモ。その走りはかなり強烈なはずだぞ。エンジンルームを見るともちろん縦置きでかなり後方に配置されており、重量バランスもかなり改善されているだろう。
市販のGR86である2.4L水平対向エンジンでは満足できないサーキット本格派にとっては、ノーマル300ps超の3気筒ターボエンジンの搭載は非常に話題性に富む。やっぱり3ペダルでハイパワーはFR好きとしてはグッとくるぞ。
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■新型6MTはチューニングにも対応する?
トランスミッションは新開発の6MT。いまこの時代に新開発の3ペダルトランスミッションを開発する意図は、まさにスポーツカーへのトヨタのあくなき探求心だ。
これまでの86はアルテッツァに搭載されたトランスミッションを改良して搭載してきたが、今回のトランスミッションは当然300psオーバーの大パワーにも対応。さらにはカスタマイズした際にもしっかり対応できることも視野に入れている。「ガラスのミッション」なんておさらばだぜ。
そして肝心の気になる市販化だが、取材によれば「量産を見据えたパワトレ強化」との内容が出てきた。GRヤリスのパワートレイン強化とも取れるが、FRで新型のMTをテストしているとなるとやっぱりGR86にも搭載されるのは濃厚だろう。
だってそうじゃなければ新型トランスミッションを86に搭載して、スーパー耐久に参戦する意味がないものねぇ……。限定車といわずにこれぜひ出して!!!
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