三菱自動車はBEVの充電時間を遠隔で管理する実証を開始する。ガソリンと違って電気は夜間料金や自宅に設置しているソーラーパネルなど価格が1日で大きく変動するモノ。そこで少しでも効率よく、そして安くEVに給電するための取り組みが始まったのだ!!

※本稿は2024年6月のものです
文:片岡英明/ベストカー編集部、写真:三菱
初出:『ベストカー』2024年7月10日号

■電気料金が安価になるよう充電をコントロール

三菱の社員が保有する電動車や充電器を利用し、自宅での充電時間を遠隔でコントロールする実証を行う

 三菱自動車は5月17日、BEVの充電時間を遠隔で管理する実証を2024年下期から開始すると発表しました。電気料金の最適化が狙いで、この取り組みはエネオスと進めるそうです。

●片岡氏のコメント

 三菱自動車とエネオスパワー、そしてNatureの3社が合意し、2024年度の下期から開始する電動車を活用した「おうちdeENEマネ」の技術実証のことだね。三菱の社員が保有している電動車や充電器を利用して、自宅における充電時間を遠隔でコントロールする実証を行うのだ。

 具体的には、BEVなどのコネクティッド技術を通じて、電池残量などの車両情報を、制御システムにデータ連携し、電力の価格が安い時間帯に充電を行うように指示を出す。また、太陽光発電設備のある家庭には、これを使って充電などのコントロールも行う。

 遠隔コントロールなどの技術検証を行うとともに電力調達コストの削減による収益性についても検証するという。この先はBEVが増えてくるから、早い時期に事業化されそうだ。この先の発展が楽しみだね。

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