クルマを買ったら思い描くカーライフは人それぞれだ。マイカーでサーキットを走りたいという人もいるだろう。そんな人にオススメしたいのがモータースポーツベース車だ。競技に参戦しなくても、オススメ出来るポイントが実はめっちゃくちゃ多かったのだ!!
文:西川昇吾/写真:トヨタ、マツダ、スバル
■トヨタ ヤリスカップカー
まず、ナンバー付きのワンメイクレースと言えばヴィッツカップから続く長い歴史を持つ、ヤリスカップを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
231万9300円から購入することが出来るのだが、6点式ロールバーやオイルクーラー、6点式シートベルト、リア減衰調整機能付き専用サスペンション、牽引フック(車両に搭載されている)などサーキット走行に必要な装備が標準で備わっている。
これならばタイヤ&ハイ―ルとブレーキパッドとフルードを変えるだけでスグにサーキット走行に挑めそうだ。また、寒冷仕様やオプションやオーディオ接続ハーネスが付いたナビレディパッケージなど、その気になれば普段使いにも対応できそうなオプションが用意されているのも嬉しいポイント。
通勤などの普段使いをしながら、週末はサーキットで腕を磨く。そんな使い方にも対応してくれそうだ。
■マツダ ロードスターNR-A
ロードスターパーティーレースも全国各地で開催されていて、賑わいを見せているワンメイクレースだ。
そんなレースのために用意された専用グレードがNR-Aである。レースに参戦するにはロールバーやバケットシート、牽引フック、ブレーキパッドなどを自身で購入する必要があるが、時折サーキット走行を楽しむ人にとってはうってつけの専用装備もある。
まずビルシュタイン製の専用サスペンションが装備されており、こちらは段階的に調整可能だ。また大容量ラジエーターと大径ブレーキも装備。ハードな走行に耐えやすい装備が施されているのだ。
レースに参加しなくともサーキット走行を楽しむためのベース車両としてはうってつけの装備が備わっていると言える。
■トヨタ GR86 Cup Car Basic
近年プロドライバーも参戦していて、競走が激化しているワンメイクカテゴリーがGR86/BRZcupだ。このレースに参戦するためのベース車両がGR86 Cup Car Basicとなる。
この車両はヤリスカップカー同様に、ロールバーや6点シートベルトが標準装備となっている。ここからサーキット走行を考えるならばブレーキパッドとフルードを強化品に変えるべきと言えるだろう。
ただ、このGR86 Cup Car Basicで注目すべき専用装備は空冷式のエンジンオイルクーラーだ。先代モデルからハードな走行をすると油温が厳しいと言われていた86、サーキット走行をするならば空冷式のオイルクーラーは必須装備と言える。それが純正で備わっているのは大きなポイントだ。
オイルクーラーの増設はしっかりと行わなければオイル漏れを引き起こすことだってある。純正クオリティで空冷式オイルクーラーが装備されているのは、サーキット走行を考える上で大きなプラスと言える。
競技に参加しなくとも、サーキット走行を楽しむのであれば、モータースポーツベース車両は大いに魅力的な存在だ。最終的に走りの装備を追加する必要があるのであれば、最初からモータースポーツベース車両を買うのもアリな選択と言える。
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