バイクでもカーボンニュートラル対応が叫ばれる現在、電動(EV)や水素エンジンなど新たな動力源が開発されている。そんな中で、CNG=圧縮天然ガスを燃料とするバイク「FREEDOM 125(フリーダム125)」がインドで市販されたので、お知らせしたい。

  文/市本行平 Webikeプラス  

維持費はガソリン車の半分、車両価格は日本円で16~19万円

 日本では燃料にガスを利用した乗り物としてはタクシーが一般的で、9割以上がLPガスを利用していると言われる。一方、圧縮天然ガス車はかつて様々なモデルで設定されたが普及には至っておらず、現在は路線バスなどで一部使われているのみだ。

 フリーダム125が発売されたインドでは、自動車から3輪のリキシャまでCNGが幅広く使われており、メーカーのBajaj Auto(バジャージ オート)は、CNGのリキシャを発売している。これを世界で初めてバイクに転用したのがフリーダム125となる。

 フリーダム125の大きな特徴は維持費の節約で、ガソリン車の半分としている。バジャージによると1日50km走行し燃費が各40kmの場合、1か月でガソリンが3281ルピー(5741円)、CNGが925ルピー(1618円)となり、2356ルピー(4123円)の節約になるという。

 加えて、CNGは化石燃料では最もCO2の排出量が抑えられるので、カーボンニュートラルの流れにも合致。また、環境汚染の原因となる窒素酸化物(Nox)、炭化水素(HC)はほとんど排出されないクリーンな燃料でもある。日本でも有効な選択肢になる!?

 

 

 

 

 

 

     

ガスタンクの安全性も徹底的にアピール

 CNGはガソリンエンジンがほぼそのまま使えるので、バイクへの採用ではタンクの積載や安全性が課題となった。バジャージは、衝突試験や10tトラックの下敷きにするなど11の試験を実施しその動画を公開。タンクに対する不安要素を先回りして払拭している。

 また、トラス状のリアフレームが12.5LのCNGタンクをガードする形状とし、タンクを保護。減圧バルブなども破壊試験を実施し、インドのPESO(石油爆発物安全機構)による公式認証も取得した。各車両のタンクには個別のシリアルプレートも掲示している。

 

 

 

 

 

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https://news.webike.net/motorcycle/399139/

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