高めの車高や力強いボディラインなどで車格よりも大柄に見える点や、車内空間の広さなどが魅力のSUV。その中でも大柄なボディや高めの最低地上高などでオフロード使いも可能なマツダ『CX-5』 とスバル『フォレスター』。

そんな2車種のスペックを比較することで両者の性格の違いを見てみよう。今回はオフロード志向のグレードである、マツダ「CX-5 XD Field Journey」とスバル「フォレスター・スポーツ」のともに4WD車を比較した。

◆外寸比較

・CX-5
全長:4575mm
全幅:1845mm
全高:1690mm
ホイールベース:2700mm
最小旋回半径:5.5m

マツダ CX-5 XD Field Journey

・フォレスター
全長:4640mm
全幅:1815mm
全高:1715mm
ホイールベース:2670mm
最小旋回半径:5.4m

スバル フォレスター スポーツ

外寸の比較では両者に大きな違いは見られなかった。数字を細かく比べると、CX-5の方が多少大きいともいえるが、実用面で気になるような差ではないだろう。ただ、どちらも一般的な車と比較すると大きめのボディサイズとなっているので、自宅の駐車場のサイズを確認したり、不安な方は試乗などで実際の取り回しを確認してほしい。

◆エンジンスペック

・CX-5
原動機型式:SH-VPTS
種類:直列4気筒直噴ターボ
総排気量:2.188L
エンジン最高出力:147kW(200PS)/4000rpm
エンジン最大トルク:450Nm(45.9kgfm)/2000rpm

マツダ CX-5 XD Field Journey

・フォレスター
原動機型式:CB18
種類:水平対向4気筒直噴ターボ
総排気量:1.795L
エンジン最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
エンジン最大トルク:300Nm(30.6kgfm)/1600-3600rpm

スバル フォレスター スポーツ

エンジンスペックの比較ではCX-5が大きな差をつけた。特に、400ccの排気量差とディーゼルエンジンの高圧縮から来る強大な低速トルクは悪路を走るうえで大きな武器になるだろう。ただ、スペックには表れないものの、水平対向エンジンの特徴ともいえる低重心やシンメトリーからくる安定性や、ボクサーエンジン特有の振動の小ささなどフォレスター独自のメリットは数多くあるし、不安定な路面を走るうえで重要な4輪駆動システムはスバルの強みでもあるので、この数字だけで一概にどちらが強いとは言いにくい。

◆燃費

・CX-5
WLTCモード:16.6km/L
市街地モード:13.4km/L

マツダ CX-5 XD Field Journey

・フォレスター
WLTCモード:13.6km/L
市街地モード:10.3km/L

スバル フォレスター スポーツ

燃費ではCX-5に軍配が上がる結果となった。一般的によく言われていることではあるが、やはり水平対向エンジンは燃費が伸びにくい面があるのかもしれない。また、使用する油種もフォレスターがガソリンを使うのに対し、CX-5は軽油で走る為燃料価格の差が大きく出るだろう。

◆価格

・CX-5
383万9000円~

マツダ CX-5 XD Field Journey

・フォレスター
346万5000円~

スバル フォレスター スポーツ

価格ではフォレスターに軍配が上がる結果となった。しかし、今回は上級グレード同士での比較となったため、売れ筋の中級グレードではまた違った結果となるのかもしれない。他にも、CX-5にはガソリン仕様やFF仕様などが用意されるし、フォレスターには2.0Lエンジンの仕様が用意されている。使用用途や予算などを見ながら、ライフスタイルに適したグレード選択をして欲しい。

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